ティッシュペーパー1枚で千体を描く
「紙こより画」ってご存じだろうか。
昨日、あるところでこの紙こより画家という中田伸吾さんという方と出会った。いままで聞いたことのない分野の絵画であるが、日本画として作家活動している。
筆の替わりにティッシュペーパーの先をこよりにして描く。筆では出せない柔らかな線が生まれる。思うようにならない線、意志に反する線が絵を作っていく。
数年前、中田さんはティッシュペーパー1枚で蓮華の子1000体に挑戦した。あのティッシュペーパーで、しかも1枚のみで1000体を描くのはどうみても不可能と思われる。しかしである、中田さんはそれを2時間半で描き上げたという。人間の力では到底成し遂げられないと思われることだった。
「私も不可能だと思いました。畳一畳ほどある大きな和紙に1枚のティッシュに念を込め、どうか、千体描かせてください」と言葉に出し紙に向かったという。
ところが、200体描いたところで、もう、これ以上は限界だと思ったそうだが、「どうか千体描かせてください」と再度念じた。それが通じたのか、不思議とこよりの先がピンとたつようになり動いていったという。
千体描くのに要した時間が2時間半、そして蓮華にピンクの色を入れる(筆を使用)のに2時間。5時間内で完成したことにも驚きである。
この絵は「天に奏でる蓮華の子・千」というタイトルがつけられている。蓮の花に乗った童子たちが清く、汚れのない心で、天に向かい奏でる姿ある。
阪神大震災への祈りと、亡き奥様への感謝をこめて描いた一枚の紙こより画である。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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