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存在感を示す法隆寺の霹靂木 【奈良の古刹めぐりー法隆寺VIIー】

晩夏から初秋にかけ雷がよく発生する。天からの雷鳴と電光がはしる。電光が地上を突き刺す瞬間をたまに見ることがある。落雷の瞬間である。

 

落雷が木に落ちるといのはよく聞く。木が裂け抉れている映像をみる。むかしから落雷があった木を「霹靂木(へきれきぼく)」というらしい。この霹靂木から「晴天の霹靂」という言葉が生まれたのかも、定かではないが。

天からの光によって破壊された木にもかかわらず「霊木」といわれ神が宿る木の代名詞になった。

 

法隆寺を訪れた際に、中門の東側で長い時を経たと思われる巨木をがある。根元から幹が抉れている。いくつかの木が重なり捻れあい巨木に成長した跡が観てとれる。それでもまだ生き続けている。

 

「この木は樹齢500年くらいだと思うよ。観ての通り、中が抉られているでしょ、これは雷が落ちた跡」と、庭園を管理している人が繁々と眺める私に説明してくださった。

 いまでは法隆寺の霹靂木として存在感を示し見守り続けている。

 



リポート&写真/ 渡邉雄二

 

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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。