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歴史に即した社寺の役割 【神戸 生田神社】

昨日、用事があって三宮に出かけた。神戸の中心地とあってやはり観光客でにぎわっていた。とくに神戸牛のランチを提供しているお店の前はほとんどが外国人観光客で長蛇の列。
用事を済ませ、久しぶりに生田神社に参拝した。JRや私鉄電車三宮駅から徒歩5分程度なので参拝者が拝殿前には列をなしていた。何度となく参拝したことがあるこの生田神社に、どんな神様が祀られているか知らないのはいささか気がひけたので並んでいる間にスマホで調べてみた。



 天照大神の和魂(にぎみたま/神の霊魂)、あるいは妹神と伝えられる稚日女尊(わかひるめのみこと)が祀られていると記されていた。みずみずしい日の女神様(ウィキペディア参照)で、物を生み育て万物の成長を加護する神様のようである。それでなのだろうか、恋愛祈願や安産祈願などで参拝に訪れる女性も多いようだ。
 
参拝のあと、本殿の北側には参拝者に「生田の森」として親しまれている鎮守の森へ入ってみた。幾度となく訪れている生田神社であるが、生田の森へ入るのは初めて。この森には水の流れる音が印象的な小さな池があり、池に浸すと文字が浮かびあがるという “水みくじ” が体験できる。神聖な領域の中で自身の運勢を知るのも粋なはからいのように思えた。
 
歴史からこの森を覗いてみると、この地は、いわゆる源平の「一の谷の戦い」戦地で、平知盛を大将とする平家軍が生田の森に陣を構えていたことから源平合戦の場になったようである。都を追われていた平氏が政権奪還をかけて源氏と激突した戦いである。
 
そんな地を鎮めるかのように生田神社を囲むように八社の神社が三宮周辺に点在する。これらを生田裔神(えいしん)八社という。
地域で歴史も風習も異なるが、それに即した社寺が存在し、それぞれの役割を果たしいまに伝わっていることを改めて知る。

生田の森にある小さな池で「水みくじ」をする。水に浸すと文字が浮き出る 
鳥居から市街地を眺める

リポート&写真/ 渡邉雄二 

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尾道・文化紀行 https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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達磨の眼【本伝統文化を世界へ】
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