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狩野元信の、木目にアオサギの大杉戸絵 【霊芝山光雲寺を訪ね-Ⅲ-】

寺院でよく見かける戸板に描かれている絵。京都の歴史ある寺院だと国の重要文化財に指定されているのも多い。
 
哲学の道沿いにある南禅寺塔頭の「光雲寺」には、以前紹介した俵屋宗達の兎が描かれた戸板の他に、室町時代に狩野派2代目として活躍した狩野元信が描いたアオサギの大杉戸絵がある。この杉戸絵が目に焼き付いて離れないほど印象深い。杉の強烈に浮き上がる木目とアオサギが見事に調和され描かれている。木目が水面の波紋のように見え、せせらぐ川の中でアオサギが餌を探しているかのよう。
 
たかが戸板だが、絹本や紙本とおなじように木もキャンバス。それが戸板絵に、また天井絵として配され、仏様が祀られる堂を絢爛で神聖なものにしている。



 リポート&写真/ 渡邉雄二

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尾道・文化紀行  https://asulight0911.com/hiroshima_onomichi/

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達磨の眼【本伝統文化を世界へ】
よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。