三門から法堂までの風景 【京散歩-南禅寺-】
臨済宗寺院の五山寺格で、別格寺院とされる南禅寺。本尊参拝の簡単な流れを紹介するとー。中門をくぐるとその左側に勅使門がある。その勅使門から見える正面に、京都の三大門の一つである天下龍門といわれる「三門」がそびえ建つ。南禅寺を象徴する建造物である。その先に、南禅寺の中心的な建物である「法堂 (はっとう)」があり、常香炉で線香を焚き身も心も清浄し本尊に手を合わせる。参拝の一連の手順である。
南禅寺三門は京の三大門と一つといわれ、上層の「五鳳楼」と呼ばれ内陣には宝冠釈迦座像をはじめ、脇侍に月蓋長者、善財童士、左右に十六羅漢が配置され、本光国師、徳川家康、藤堂高虎の像と一門の重臣の位牌が安置されている。また天井や柱に描かれた鳳凰や飛天の極彩色図など、それはこの世の空間とは思えない佇まいである。
三門を抜け、新緑の合間から見える法堂は明治後期に再建されたもので、須弥壇上中央に本尊釈迦如来坐像が鎮座、両脇侍の右には獅子にのる文殊菩薩、左に像にのる普賢菩薩が並び釈迦三尊像として安置されている。
天井には、明治から大正時代に日本画家として活躍した今尾景年の渾身の大作と云われる播龍図が描かれている。
勅使門から法堂までのまっすぐな参拝導線は秋の紅葉の絶佳はさることながら、新緑の風景は静寂な時空を奏でているかのよう。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。