
今週の感染関連のTopix(24‐12‐06)
感染対策の情報配信している薬剤師の羊さんです。
第5回目の投稿は、
今週(24‐11‐31〜24‐12‐05)の感染関連で気になったTopix情報を配信します。
【医療情報】
・菌血症の抗菌薬治療はShorter is betterか?
「治療期間については割と無関心でエキスパートのさじ加減で適当に決めていた。白状すると、われわれが「10〜14日間の抗菌薬を」という場合はほとんど「まあ、期間については適当ですが...」という意味だったりする。」
→医師も手探りで治療していることがわかりますね。
AMR問題の解決のためにも、こちらで紹介されている論文の上は役立ちそうです。
【Pubmed】
・医療関連感染予防のためのユニバーサルグローブ介入に対する退役軍人の認識:定性研究
対象15人の調査ですが、患者を巻き込んだ感染対策の大切さにつながる論文だと思います。
・バンコマイシン耐性腸球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、またはクロストリジウム・ディフィシルの定着と敗血症における死亡率 との間に関連性はありますか?
「Global burden of bacterial antimicrobial resistance 1990–2021: a systematic analysis with forecasts to 2050Lancet」論文で、MRSAは、AMR関連死に影響を与えるものだと思っていましたが、こちらの結論の「敗血症患者の院内死亡率の上昇と関連しているのは、VRE のコロニー化だが、MRSA や C. diff のコロニー化は関連していないことがわかった」という結論でした。
【厚生労働省】
・補正予算
次なる感染症への対応力強化に向けた体制強化として、
新興感染症対応力強化事業 85億
個人防護具備蓄事業 158億 の補正予算案が計上されています。


【ニュース】
・”普通のかぜ”がインフルやコロナと同じ5類感染症に。学校や会社は休むべき?窓口負担は増える?気になるギモンに回答します。
ちょうど、子育て世代のおともだちと、学校の出席日数の話題になっていたので、アンテナにひっかかりました。これで、熱があるけど、無理して出席して、感染症が拡がるということの抑制になるといいのですが。