KH Coderで知財マップを書いてみる
前回までで特許マップと意匠マップと商標マップを作製しましたが、1つのマップにすることもできますので、作ってみました。
作成法としては、特許情報、意匠情報、商標情報を一つに結合して、コーディングルールも特許、意匠、商標で一つに結合して、KH Coderで処理するだけです。
縦軸が細かいのが難点ですが、必要に応じて項目を削るなどすれば見やすくなると思います。
これは、一応、特意商の出願状況が把握できる知財マップということになります。
このマップを見ますと、アイロボットは特許重視、ダイソンは意匠重視、パナソニックは商標重視の出願戦略のような気がします。
掃除機のブランドとしては、ダイソンが一番なような気もしますが、商標出願は重視していないように見えるところが面白いところです。
よく、ブランドというと商標の話をする人が多いですが、商標出願が多いからといってブランド力があるわけではないのは、感覚的にもわかるのではないでしょうか(すなわち、ブランド≠商標)。
KH Coderでより簡単に知財マップを出すと以下のようになります。
いわゆる対応分析マップというものですが、これから何を見出すか、というのは難しいような気がします。
ダイソンの周りには意匠分類と特許分類が多数存在しますので、特許・意匠出願を重視しており、パナソニックの周りには商標分類が多数存在しますので、商標出願に力を入れている、という感じでしょうか。
いずれにせよ、特許、意匠、商標を一つのマップにしますと、今までにはわからなかった事項が見えてくると思いますので、ご興味のある方は知財マップの作成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。