Apple Musicという桃源郷3
「洋楽邦楽、アーティストやジャンルは問わないから、少しでも多くの音楽に触れて“いいな”と感じる曲を見つけたい」
こんな僕がApple Musicに出逢えて最高だと感じたポイントは、主に3つあります。
1つ目は、Apple社が独自に編集している、無数の「プレイリスト」の存在。このプレイリストは、「今週のヒット・ソング」「ポップス」「ロック」「ダンス」「ジャズ」などといった従来の枠組みのものもあれば、「はじめてのXX」「XXの隠れた名曲たち」などといったアーティスト単位でつくられているものもあります。それに加えて、ここが最大の訴求ポイントなのですが(笑)、彼らが独自のテーマ別に切り取ったユニークなプレイリストがApple Musicには無数に存在しているのです。たとえば“リラックス”という大テーマを開くと、「クラシック・ピアノ」や「メロウポップ」など定番のプレイリストのほか、「恋人とリラックス」「一人の時間」「優しい残業時間」「ナイトキャップ」などといったタイトルのついたプレイリストが数多く存在し、その中にはそれぞれのテーマに沿った楽曲が詰まっています。しかも、それらは定期的にアップデートされていくので、時間を経て再び開いてみるとまた新たな曲で構成されているという仕掛け。
好きな曲の雰囲気、その雰囲気にまつわる一連のキーワードというものが明確にある自身にとって、このようなさまざまな言葉で切り取られたプレイリストの存在は本当にありがたかった。「夜」「ひとり」「シティ」「エレクトロ」「海」「チル」こんな言葉の切れ端に合致するプレイリストは数多く存在しているので、自分の好きそうな音楽を断然精度高く、数多く発掘していくことができるようになりました。
2つ目の驚きの機能は、自分がダウンロードした楽曲をApple Musicが独自に分析をして、新たなリコメンド=おすすめをしてきてくれることです。この機能のすごいところは、そのリコメンド単位が「楽曲」単位であるということ。よく「このアーティストが好きなあなたは、このアーティストもおススメ」というリコメンドはありますが(Apple Music内にもある)、このサービスのすごいところは、なんと。楽曲単位でそこら中からリコメンドを引っ張ってきて、それらをここでもひとつの「あなたにおすすめプレイリスト」として編集し、僕らに届けてくれるのです。「いやぁ、いうてもそんな機械的な楽曲分析なんぞ当てになりまへんからなぁ...ワイそんな単純な音楽聴いておまへんで?」なんてプレイリストを聴いてびっくり、しっかりと自分の好みを押さえた楽曲率の高いこと高いこと(汗)。自分から見つけにいくだけでなく、あちらから好きな音楽をわざわざ届けてくれる。僕はこれらの機能を知ったとき、「これはまさに、中学生の時の自分がまさにほしかったサービスそのものだ...」と感激してしまったことを、きっとずっと忘れないでしょう。
そして3つ目というのは、何を隠そうこれらのサービスが月額1,000円、学生であれば月額500円で受けられるというその価格の安さです。「これはすべての人にとって格安なサービスである」、というつもりはありません。あるアーティストが半年に1枚出すアルバムさえ聴ければいい、という方もいるでしょうし、ヒットチャートの曲を時々聴ければ満足、という人ももちろんいると思います。そのような人達にとってはけっして安くない、また機能過剰なサービスだとも思います。
でももし、あなたが積極的に新たな音楽との出逢いを求めていきたいと考える人であれば、きっとそこには感動的な音楽体験ができることをお約束できると思います(自分はAppleの回し者でもなんでもないのですが笑)。その環境のために1,000円というお金を支払うことは、けっして割高な買い物とはならないのではないでしょうか。(おそらく最初の3ヶ月は無料のはず。その感動体験を実感するには十分な期間だと思いますので、ぜひお試しを)。そうでないところでも、友人と遊びに行く際の車の中、宿泊所の中などで、かける音楽にはまったく困らなくなるという隠れメリットもあったりします(笑)。
最後に。Apple Musicのもうひとつの特徴として、登録ユーザーひとりひとりがつくったプレイリストを公開し、ほかのユーザーと共有することができる機能があります。僕自身も“akirame mix”というプレイリストを公開していますので、もしよろしければ是非足を運んでみてくださいね。
今日はこのあたりで。おやすみなさい。