せっかくの旅行なのに天気が悪い。さあどうする?【「共通の敵」作戦】
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以前、沖縄へ旅行に行ったときのこと。あいにくの台風に見舞われてしまいました。
空はいつも灰色。船の欠航のおかげで楽しみにしていた島へ行けなくなったり、旅は少々不完全燃焼気味に。
これでは、一緒に行った友人との関係が険悪になってもおかしくありません。ところが思いの外、そんな事態にはならなかったのでした。
というのも「台風」という事態を前に結束せざるを得なかったから。なにか不満が芽生えたとしても、「ま、この天気じゃね」とあきらめがついたのです。実際、翌日の予定を計画しようとしても、ノロノロと進みの遅い台風のせいでにっちもさっちもいきません。
「明日、どうしようか」「ま、台風次第だね」「こことかどうかな? 遠いかな?」「ま、それも明日の天気がどうなるかだよね」「まったくなあ、台風がなあ!」
こうして終始、出たとこ勝負で旅行は進み、それはそれでいつもの旅とは違った趣がありました。
最終日には晴天に恵まれ、終わりよければすべてよしということで帰京したのですが、もし全日快晴に恵まれていたら遊び過ぎの疲れも手伝って、いさかいにならなかったとも限らないな、と思い返されます。
さてこの台風のように、「ふたりにとって共通の敵」を作る、というのは人づきあいにおいてもカンフル剤となります。
たとえば同僚ともめ事になったとき、誰か他の人(上司や取引先)を悪者にしてしまうことで、共闘態勢の中で絆が深まるというわけ。言い換えれば「目の前の人との関係性に煮詰まったら、どこかにガス抜きを求めるといい」ということでもあります。
ですが、敵と設定した相手から悪印象を持たれる可能性を考えると、乱用は避けたいところ(台風ならいいですが)。
「あんな上司のもとじゃ、お互いやってられないよな」と共通の「敵」を作るのではなく、「よし一緒にこの部のノルマを達成しよう」と共通の「目的」を設定するほうがより健康的です。ぜひ心がけてみてください!
https://note.com/iotatatsunari/m/m9f34a771893f
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