「問題ありません」という言い方は、問題あり!
今回のシン・時事恋愛(2010年〜11年に連載していたオトナ女性のための恋愛コラムの再掲)は、「ネガティブチェック」がテーマです。
▽次回の寺子屋は4月10日(土)開催▽
日々の仕事において、"誤り"や"マイナス面"をチェックすることが必要になる場面もあるはずです。ですがそれをそのままプライベートに持ち込むと、女子としての品格を大いに下げることになります。
みなさん、こんにちは! 働き女子の“恋愛NGフレーズ"を厳しく取り締まる「時事恋愛」、今回のテーマは「ネガティブチェック」です。
みなさんは普段の仕事の中で、
「この方向で問題ありません」
「問題ないようですので、これで進めてください」
という言い方をすることがありませんか? 今日からなるべくその言葉を使わないようにしましょう!
日々のビジネスシーンにおいて、「ネガティブチェック」は大事な仕事のひとつ。たとえば同僚からプレゼン書類のチェックを頼まれた場合、事実と違うことはないか、誤字・脱字はないか、誤解を招く表現はないかと、問題点を指摘・修正するのも重要です。とくにない場合には「問題なし」と言いたくもなるはずです。
いっぽう、「ポジティブチェック」のほうはあまりに軽視されがち。内容がよくまとまっている、レイアウトが綺麗で見やすい、構成に説得力がある、などほめるべきところもたくさんあるはずなのに、そうした指摘はあまり行われないのが通例。これはとても嘆かわしいことです。
たとえば隣の部署から業務の進捗を報告されたとき。
たとば取引先からサンプルが納品されたとき。
「問題ありません」は文字通り「問題が、ない」ということしか伝えておらず、「ネガティブチェック」の最たるもの。あまりに味気ないフレーズです。
「OKです」「これでお願いします」「了解です」
など、他の言い方はたくさんありますし、さらに欲を言えば、
「数字はまだ精査が必要みたいですが、方向としてはバッチリですね!」
「ディテールに見とれちゃいました。もう一踏ん張りよろしくお願いします」
など、ポジティブチェックや感想・気持ちを必ず添えるようにしたいものです。こうしたひと手間を惜しまないことでこそ、人からの信頼は少しずつ積もっていきます!
さて、仕事上のコミュニケーションですらそうなのですから、プライベートや恋愛ではより気をつけたいもの。
友だちから女子会のお店候補が送られてきたとき。
気になっている人からデートの日時を打診されたとき。
彼氏からこの週末会えないことを詫びられたとき。
「いいんじゃない?」「了解です」「ノープロブレム」などで済ませてはいませんか?
「素敵なお店だね」とか「楽しみにしてます!」とか「連絡ありがとう」といった言葉を添え忘れてませんか?
合コンや紹介など出会いの場面では、「食べ方が汚い」「ヒゲのそり残しが不潔」「背が低い」といったマイナス面をチェックするのではなく、「意外に声がいい」「指がきれい」「靴はお洒落」などプラス面を見るようにしないとその場の空気は険悪になり、それこそ煮詰まった会議のようになってしまいます。
80年代に流行したアニメ「愛少女ポリアンナ物語」の中で主人公は、貧しさや不幸に負けず毎日の生活の中でうれしいことを探していきます。この「よかった探し」=「ポジティブチェック」こそ、毎日のコミュニケーションの中で心がけたい、でもつい忘れてしまいがちな、だからこそ大きな差がつく上級テクニック。
もし”問題ない”ようであれば、ぜひ試してみてください!
▽次回の寺子屋は4月10日(土)開催▽
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