だから私は旅が好き～蛍を見に行ってきました～
私は旅行が好きだ。
大学生の頃はバイトをしては海外旅行へ行っていたし、社会人になってからも時間を見つけて旅をしてきた。
何でこんなに好きなのか？考えてみる。
まずは、日常から離れる感覚が好き。
いつもの環境から離れることで、客観視することができる。特に海外旅行は、今自分がいる環境の範囲の狭さを感じ、なんてちっぽけなんだと感じることができる。
元の生活に戻っても、一旦心がリセットされているというのは大きい。
後はせっかくの人生、色んなところへ行って、色んなものを自分の目で見て感じたい、という単純な好奇心。自分で体験する感覚は何物にも代えられない。旅行することで知らない世界を知ることができる。
そして、子どもが生まれてからは、もう1つの理由が加わった。
子どもの“初めて”の瞬間をたくさん見ることができるから。
普段の環境ではないところで、初めての表情を見せてくれる。我が子も旅が好きなので、「ここを予約しました～！」と言うと「やったー！！！」と全力で喜んでくれる。喜んでくれるうちに、いっぱい行きたい。
定期的に旅していないと、「全然旅行できてない。何のために働いてるんや」という気持ちになってくる。
そろそろ、また行きたい。
……という訳で先日、奈良の黒滝にあるコテージへ一泊旅行をした。
ここに来るのは2回目。川もあって、自然に囲まれている。こういう場所にくると、呼吸が丁寧になる。
しっかり吸って、ちゃんと吐く。普段は呼吸に意識を向けることなんてなく、知らない間に息を止めているようなこともある。自然の中でちゃんと呼吸をするって本当に気持ち良い。
そして、今回の目的は、蛍。
宿泊したコテージは、蛍が見えるスポットまでバスで連れていってくれるのだ。
コテージに着いて、大はしゃぎをしている我が子たち。
はしごで2階に登るような作りになっているのだが、すごい勢いで登り降りしている。家だと「うるさい～！」と言ってしまいそうな場面だが、周りに人はいないし、心のゆとりたっぷり。「元気で良きかな」という気持ちで子どもの笑顔を見守る。
ベランダでバーベキューをして、夜になると蛍、そして花火というスケジュールだ。
夕食後、蛍を見に行くバスに乗せてもらい、いざ現地へ。
川沿いを進んでいくと……、そこは一面光が飛び交っていた。
ああ～キレイ。子どもたちも嬉しそうに「いた～！」なんてはしゃいでいる。
ふと、幼少時の記憶が蘇る。福井に住んでいたことがあり、そこで両親と一緒に川沿いへ蛍を見に行っていた記憶。
「ほ、ほ、ほ～たる来い。こっちの水はあ～まいぞ～」
今歌っているのは私なのか、小さい頃に歌ってくれた両親の声なのか。一瞬わからなくなって不思議な感覚に包まれる。ああ、やっぱり繋がっているんだ。
夫に肩車をしてもらっている息子の脚に蛍が止まる。
そっと蛍を手のひらで包む息子。
手の中で蛍が光っている。
「〇〇〇（息子）のところに来てくれた～！」
そう言って微笑む息子の笑顔、プライスレス。
娘は保育園時代、蛍を見に連れていってくれており、もう4回目くらいの蛍。少し慣れた様子もあるが「きれい～」と光を見つめている。
「手の中で光ってくれたの、初めてやった！」
バスへの戻り道、そう話す息子。そうやね。初めての瞬間を見せてもらえて、お母さんも嬉しいよ。
旅は子どもの初めての瞬間に立ち会える。いつかは親から離れていくのだ。見れる間はたっぷり見ておきたい。
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ま、子ども子ども、言うてますけれども。
今回の旅は、私がやりたかったこともさせていただいた。
それは……テニスです！
昨年から「テニスやりたいテニスやりたい」と言っていた私。大学時代はゆるめのテニスサークルで、社会人になってからテニススクールに通っていたことも。コテージにテニスコートがあるので無理やり予定に組み込んだ。
夫も同じサークルだったので（大学時代から付き合っていた訳ではない）、「絶対負けへんからな」と旅の前からお互い煽っていた。
いや～久々のテニス、最高でしたね！！！
ボールを追いかけてパコーン！と打つとスカッとしますわ。右へ左へ打って夫を走らせてやりましたよ。
子どもにも「お母さんの方が上手やったやろ？（圧）」でイエスとりましたし。小3娘も初めてにしては上手で「またやりたい！」言うてました。
5歳息子はさすがに難しかったようで「じぇんじぇん楽しくない！！！」と途中ご立腹でしたが、まぁこれも経験、旅の醍醐味ということで。ごめんやで。
なんやかんや徒然なるままに綴りましたが、とにかく言いたかったのは
蛍キレイ！テニス楽しい！
旅って最高！
これに尽きます。
心がたくさん動いて潤う。だから私は旅が好き。
以上、最後までお目通しいただきありがとうございました！