2024 10 06
夜、この鬱屈とした気持ちをノートに書く。私は、何もかも捨ててきた。何もかも、捨てて、普通の幸せ。家庭を持って、家族を作ることとか、そういうみんなが憧れて、女としてとか、そういうこと。そういうものを全て置いて、ひとりになって、はじめて自分と対峙する。大きく息を吸い込み、誰が誰で、どうしているとか、こう思うけれどどう思うとか、誰にも奪われることのないもの。自由であること。これが、私にとってたぶん今いちばんの幸せ。自分のなかに灯る小さなろうそくの灯を、消えないようにそっと手で包み