20201227④飲食業という仕事
飲食業の仕事に就き、早25年経ちました。うち近年5年については経営者として、お店、その周りを取り巻くことに対しての全責任が自分に課せられています。子供の頃から料理が好きでそれが今に繋がっているのは間違いないと思っています。当初は喰いっぱぐれがない!年功序列がない!努力と実績があれば出世!こうしてコトバを並べると浅はかというか?自分の野心のみであんまり何も考えてなかったんだなと初心を振り返り恥ずかしく思います。
そもそもは僕の仕事は、お客様に美味しいものを食べていただき、満足を得るためのおもてなし、3つの配り(気配り、目配り、耳配り)、非日常を感じていただく、そして・・・また来たい!と思ってお帰り頂くこと。
その為に自分がお客様に喜んで頂くために何が出来るか?飲食業に限らずですが?こうしてほしい!は千差万別ですね。僕がこの25年間で教わったことで特に印象に残っているコトバ・・・
『お客様のこそばがゆいところに手が届くようなことをしなさい』『お客様にありがとうと言われることをしなさい』
若い時に実際にあったことなんです。久しぶりに会う友人と2軒ほど飲食店をハシゴした時の話ですが?1軒目のお店では僕の席は2人ともに喫煙者ですので吸い殻が3本~5本くらいになると店員さんが新しい灰皿と交換してくれました。続いて2軒目のお店では、同じ状況下でした。ただ1軒目と違ったのは、3本~5本という縛りがなかったようですが、トイレ、電話で一旦店外に出てなど席にいない間に新しい灰皿に交換されていました。凄く驚きの瞬間でした。個人的には2軒目のお店の方が気に入りました。同じことをしているだけですがね?僕としては久々の再会の友人との会食で積もる話がたくさんあり、盛り上がってましたので恐らくお酒もすすみ、たばこもたくさん吸っていたんでしょうね。僕が察するには2軒目の店員さんは、もしかしたら盛り上がってるところを邪魔したくないと思っての事なら僕的には、〇です。
個人的な所感なので否定、逆意見ももちろんあるかと思います。ただ、このことが強く印象に残っているので、そういう指導をした時期もありました。ただ、うちの店もそうですが、多くの飲食店が店内禁煙となった今では不要となりました。こそばがゆいところに手が届くとは、すこし違うかもしれませんが?察してくれた!ことだと思います。口には出しませんでしたが、心の中でありがとう!と発しました。
飲食店での平均滞在時間約2時間といわれている中で、喫煙というわずかな時間に対してもこんなことができる!と改めて思うのと、同時に僕たちがお客様に喜んで頂くためのできる何かを無限に感じた瞬間であり、そう思うと少しワクワクしてきました。飲食業サイコー!
今日はここまで。