この恋が運命に変わるまで~Hside~②胃袋をつかむのは僕の方
彼女はどうやら体調が悪そうだ。
彼女は必死に普通にふるまって仕事をしているが、僕にはわかる。
喉の調子が悪いのか、喉を気にしているのがバレバレだ。
僕は、昼休みに、わざわざのど飴を買いに出かけた。
もちろん、彼女にはそんな恩着せがましいことは言わない。
他の買い物のついでに買ったかのように装って、僕の食べ物もついでに買った。
偶然すれ違った廊下で、「はい!」と手渡した。
彼女はビックリしていたが、とても喜んでくれた。
やっぱり、彼女の笑顔は可愛い。
この笑顔に僕はどうし