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一日のはじまり

一日の境界を日没とさだめるか、日の出を選ぶか、祖先の習慣はまちまちでした。七日の最後に日曜を置く東洋の伝統は、夜を休憩の時間としますから、一日は ‘明ケ六ッ’ まで延長されます。七日の最初に日曜を置く西洋のしきたりでは安息から始まりますから、一日の開始は ‘暮レ六ッ’ にあります。

真鍋大覚著. 儺の國の星. 那珂川市, 昭和57, 114p.


古人には、日が暮れたら1日が始まると捉えていた民もあったそうだ。

太陽が沈んだら、人はなんと挨拶していたのだろう。オハヨウ?コンニチハ?コンバンハ?
言葉の意味もかわってくるかもしれない。

西陽が海や砂や山の彼方に落ち
一番星が光るトキ
どんなオモイで一日のはじまりを迎えたのであろうか。

陽の光とともに、夜明けを 朝を迎える。
それをはじまりとして生きる私には
想像するしかない世界。

否、私は
本当の意味で、夜を味わえているのだろうか。

できれば古人の森羅万象との関わりを
イマにとりもどしてみたいと願う。

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