トップチームに入る選手へ
本日は、セッションを分けてトレーニングに臨んでもらった。
カイトコーチの方では基本が奪われないということを念頭に、ボールコントロールに関しての技術指導を行った。
かたや、山本伊織のセッションでは、ディフェンスの構築にチャレンジした。
内容としては、いかにボールの移動中にファーストディフェンダーは距離を詰められるか、相手にエリアを変えさせないという点、奪ってから攻撃に繋げられるか、という部分に取り組んだ。
トレーニング内容の中で、テーマになっている部分がコーチングの中で繰り返されるが、どれだけの選手たちがピッチの中で見え方が変わったのだろう?
厳しいことが正しいとは思わないが、2時間の中で、どれだけ徹底できただろうか。
目を揃え、基準を持ち、それをみんなの中でジャッジしていける、もっと言えばみんなの中で徹底させられる集団にならなければ、誰かがいないということで一気に崩れてしまう脆弱な組織になってしまう。
何度も言うが、たかが2時間でも、来年度コーチのスクールに来る選手には、心技体を大切にしてほしい。
申し訳ないが、笑顔いっぱいの楽しい時間を過ごすつもりはない。
どれだけトレーニングの中でこだわり、ピッチ上で表現できるか。
それ以上でもそれ以下でもない。
その上で今日何より嬉しかったのはプライドを持って勝負に挑む選手がいたことだ。
それがどんな形でも良い。
シャツを引っ張ること。相手にぶつかっていくこと。口調が強くなる。転けながら出すパス。強引なドリブル。なんでも良いと思う。なんとしてでもという部分が、意外な選手から見えた。
そこを引き出せたことを私は今日嬉しく思いたい。
逆にそういったエネルギーがない選手、表現しない選手に疑問を呈したい。
「何をしに来ているのか?」
我々は、「勝つ為に向上しに来る選手」に最高の時間を提供する。
それ以外の者に何をプレゼントできるだろうか。
言い切るが、何もない。
申し訳ないが、取り組みも甘い、勝ち負けもこだわれない、努力の影もない、何かを集団にもたらす訳でもない。そんな選手に構ってる暇はないのだ。
いかに、自分ごととして責任感を持ち、ピッチに起きる現象に対して接していけるかを、今後もっと大切にしてほしいし、もっと求めていきたい部分だ。
良い1日だった。
持たざる者たちが、名門に風穴を開ける。
一緒にそんな瞬間を迎えたい。
そして全国の舞台で自分たちがどれだけやれるのかを見てみたい。
道のりは甘くない。
来週も良いトレーニングを。