いおりちゃん

忍殺を読む用のアカウント。なんか書けたらいいな ツイッターは @iori381 です

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  • 進捗共有用

    フォロワーの世界観を使って書いたあれこれの置き場です

  • 一次創作・掌編

    息抜き程度に自分の中にあるものを書いたやつ。異能バトルファンタジー…ではなく、異能を持った人間をたくさん並べて日常を送らせてみたかった。

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遙かなるルシス -シーズン2

遙かなるルシス、シーズン2 「失われた光を捜して」 序 新しい風が吹いている。彼女にはそれが分かる。追いすがってきた最後の一人を無造作に斬り殺し、彼女は空を──だいぶ近くにある空を見上げた。ここにもいない。天を衝くほどの凍り付いた山のてっぺんで、けれど彼女の心は燃えている。  風向きが変わった。遙か空の上で、大きな大きな流れが動いたのだ。それがどこへ向かうかなどどちらでもよかった。風には向きがあるだけで、良し悪しは存在しないからだ。 「──」  ふと、歌が唇をついた。ほと

    • 帝都設定集

      設定集:彼方の帝都 主に用語・登場人物の設定集です。それなりに量が多くなること、用語集も兼ねることから別の記事になりました。 *用語:組織編* 「真理統制局」:帝都の中心部に聳え立つ銀のタワーを中心として各地にネットワークを持つ、帝都における行政機関。主な政策の実行を担う。各種輪廻技術の開発なども担当しており、最もエリートキャリアと呼ぶにふさわしい場所。自治・警察機構も兼ねており、“白刃”も彼らの管轄。それもあってか浄罪騎士団とは明らかに違うことをひけらかす者も多い。

      • 夢のおわりで

          待ってくれ、ダントン。違うんだ。僕が悪かった。僕が間違っていたんだ。……だけどダントン、僕は、僕は、どうしたらよかったんだ?これ以外、僕には選べる道なんてなかったんだ。本当だ。僕は必死に……僕たちの理想を、僕たちが描いた未来を、僕たちのフランスを護ろうとしたんだ。君は信じてくれるだろう?君だけは……信じて、くれるだろう…?なあ、ダントン…ここは、暗いんだ。君の姿が、見えないんだよ…… 夢のおわりで。 ──ネオ・パリ、旧市街地区の邸宅。 「起きてください、起きてくださ

        • 二期以降の設定集

          二期以降の設定集。主に変更のあったキャラクター、もしくは新規登場人物を収録。 *主人公たち* ディムロス・トーランド 「…ああ。悪くないな」  あく・じめん。フォルムチェンジで3ターンだけあく・ほのおタイプに変わる。  暗黒聖堂での戦いを経て、体内に取り込んだ瘴気を燃やして戦闘能力を向上させる荒業を身に着けた。ただしこれは彼自身の生命力を同時に消費する異形の技であり、短期間しか持続せず、なおかつ反動が大きくしばらく動けなくなる。瘴気の量によって反動およびステータスアップ

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        遙かなるルシス -シーズン2

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          ランナー・アンド・チェイサーズ・オン・ザ・ブレイド

          【ランナー・アンド・チェイサーズ・オン・ザ・ブレイド】  #0(プロローグ)「安い。安い。実際安い」空を泳ぐ巨大なマグロツェッペリン。「安心が第一。皆さんを守ります」暗黒メガコーポの喧伝。「課長がなんだ!オレはエラくなるんだ!」泥酔したサラリマンの嘆き。ネオンの滝がそれらをミックスし、ネオサイタマという巨大なタペストリーの一部へ変えていく。 「イヤーッ!」一息にネオン・カンバンを駆け上がり、青年はフードの奥からそんな街を眺めた。口元には笑み。この街が好きだ。彼の名前はデン

          ランナー・アンド・チェイサーズ・オン・ザ・ブレイド

          「この小説にニンジャは出てきません」

           表紙にその注意書きがあることを確認してから、その本を貸し出しカゴに入れた。今時、わざわざこんなものを読む人間は少ない。  それでも書くやつがいて、読むやつがいる。だから、こうして図書館に専用のコーナーまで設けられているというわけだ。  サプライズニンジャというジャンルが確立され、瞬く間に世間の支持を受け、世界中のエンターテインメントを席巻するのにそう時間はかからなかった。  今ではハリウッドの最新作にもとつぜんニンジャが現れて、ヒーローと悪人を区別なく殺す。時にはヒーロー

          「この小説にニンジャは出てきません」

          設定まとめ資料集的なやつ

          イメージ・設定まとめ。分かりやすさを重点するために所属ごとの見出しで管理します。 *主人公組*ディムロス・トーランド 「今があればそれでいい。俺はそう思う」  地虫族。背が低く頑丈で、足が速くスタミナもある。タイプはあく・じめん。闇探りのセベク、その一人であり、彼は特に後ろ暗い秘密を持つ者からそれを奪い取って白日の下にさらすことを生業にしている。性質上、恨みを良く買うので荒事上等。  地虫は武器の扱いに習熟しづらく、一般的な剣や槍、刃渡りのあるカタナや弓といった武装はも

          設定まとめ資料集的なやつ

          夢のあわいに

           昼下がり。シャンゼリゼに面した窓から午睡の光が遠慮がちに部屋を覗きこみ、すでに安楽椅子の上でこくりこくりと舟をこいでいる女の顔をおずおずと撫で上げた。温かさと眩しさに彼女が微かに目を開け、おぼつかない手つきでブラインドを閉めた。ぐっと伸びをすると、焼けたように色彩のない灰色の髪が薄暗がりにふわっと広がる。猫のように目を細めたまま、灰色の女はぐるりと部屋を見回した。隣の書斎を掃除していた音がやみ、ひょいと活発そうな少女の顔がのぞく。 「おはよ、クオン」 「おはよう、ベレッタ」

          旧設定資料

          ディムロス・トーランド 地虫族。背が低くて頑丈。タイプはあく・じめん。(むしタイプは内包されているものとする)。 武装は頑丈な手足を使った近接格闘と黒曜石のナイフ(ナイフといっても刃渡りはゆうに20センチ近い。サバイバルナイフのお化けだと思って)、甲虫の甲殻を用いた笠。きゅっきゅって擦ると刃が出てくるやつ。イメージはニンジャスレイヤー第二部「キョート・ヘル・オン・アース」に登場するニンジャのジャッジメント=サンが使っていたトバシ・ケン。実際に使っている場面を読むことはでき

          遙かなるルシス -シーズン1

          遙かなるルシス、シーズン1 「古き闇の名をもとめて」  序  一匹の虫がいる。そいつは暗い檻の中で、自由を知らないまま、ひとつの不自由もなく暮らしている。ある日、邪悪な鳥が舞い降りてそいつに言う。「外は明るく、困難と喜びに満ち溢れ、何よりとても広い」虫はその羽搏きに自由を聞き、またその瞳に光を知った。虫は外を目指そうと、来る日も来る日も檻をよじ登った。がらんどうの空間、黒く手掛かりのない壁、そして無音と暗黒。虫は今まで過ごしていた世界がどんなものか、本来ならば知りえない、

          遙かなるルシス -シーズン1