さくら

北海道出身 京都在住 29歳 ♡好きなもの♡ ホットヨガ お酒 おいしい料理を食べること 犬が大好き

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「長いお別れ」~悲しみの乗り越えかた~#1.5

私は、お父さんのこと、「可哀そう」だと思ってた。 「可哀そう」なお父さんが、認知症になって、家族のこと、自分のことをどんどん忘れて行って、今までできていたことができなくなって、さらに「可哀そう」な人になったんだって思ってた。 早くに母を亡くして、お父さん一人で私のこと育ててくれたのに、私が家を出たから、一人でコンビニのパン食べて、数年お風呂にも入らなくて、ゴミをため込んで、ガスも水道も通っていないごみ屋敷の中で孤独で生きているのに、私は一人で関西にきて、きれいな部屋で、大

    • お父さんが認知症になった。 ♯1

      病院で痩せこけた父が私に「ところで、君と僕は、どこで出会ったんでしたっけ?」と尋ねた。 その瞬間、自分の存在が消えたような気がした。 母は、私が7歳の時に膠原病で亡くなった。まだ、44歳だった。 それから、57歳の父との二人暮らしが始まった。 家事はすべて母の仕事だったから、家はどんどん荒れて行って、私は毎日同じジャージを着て学校に行った。 遠足のときに父が早起きをして作ってくれたサンドイッチを「形がおかしい」と罵られた。 母が亡くなってから、同級生に馬鹿にされる