戦争
「私は日本人」などと言うから戦争が起きる なに人だっていいではないか (篠田桃紅)
「ここは日本だ」
「この土地はオレのだ」
「オレの土地に入ってくるな」と言っても虫は入ってくる。
虫に聞けば「ここはお前のものじゃない。みんなのものだ」と言うだろう。
太古の昔から、地面も海も空気も空も、全部が地球のものであり、みんなのものだ。
なのに、後から生まれてきた人間が、勝手に「自分のもの」とか「誰のもの」と決めている。
陸地も海も、大抵の物は誰かのものにしてしまった。
虫は縄張りを決めて、侵入者を攻撃する。
侵略したりされたりを繰り返す。
人間がしていることも虫と同じだ。
人間は虫ではないので、社会や秩序やルールを作ってそうならないようにしてきた。
でも大国も小国も、侵略したりされたりを繰り返している。
縄張り争いは、鳥も魚も動物も同様だ。
生き物の宿命かもしれない。
篠田桃紅はこうも言った。
「こう生きたいと思ったからといって、現実はそうならない。だから人生は面白い」
「文化は迷い。迷うからこそ生きる価値」
過去の歴史があるから今があり、今迷うことが未来への歴史を作る。
良い迷いから良い価値を生み、良い未来につなげたい。