RIZIN.30の感想
正直、期待値の比較すると物足りない部分はあった。でも、テンション上がる試合もあったのでその感想です。
満足度1位:第9試合/バンタム級トーナメント 2回戦 井上直樹 vs. 金太郎
良い判定決着の試合。金太郎選手が最後まで勝つ意思と勝てる攻撃を出し続け、それに応える井上選手の攻防が15分続き見応え十分だった。判定に不満はなくて、格闘技の試合として井上選手が間違いなく勝ってた。だけど、試合後半でリングの中央を支配するのは金太郎選手でありフィニッシュに近い攻撃を出していたのも金太郎選手であったと思う。判定における点差において負けているだろう選手が最後まで逆転の可能性を感じる攻撃を出し続けることはホントに大切で試合自体を非常に引き締まったものにする。井上選手がどんな試合後のマイクを考えていたか分からないけど、そうさせないくらい展開と結果に持ち込んだ金太郎選手のファイトスタイルは非常に好感を持つものだった。”価値を上げる負け”だったと私は思う。試合順ゆえにそう感じるかもだが、「第8試合/バンタム級トーナメント 2回戦 扇久保博正 vs. 大塚隆史」は物足りなかった。見ている側としてお互いが何で勝とうとしているのか、何でという手段は別に良いとして勝とうという気持ちを感じる場面が少なかった。同じトーナメントだけど、攻防の1手1手に差を感じた。
金太郎選手の次戦も含め、楽しみが持てる内容だった。
満足度2位:第3試合/スペシャルワンマッチ 太田忍 vs. 久保優太
判定で太田選手の勝ち。これも判定だけど良い判定、見応えのある判定だったと思う。太田選手には倒してからのフィニッシュまでのゲームメイク、久保選手には倒されてからのゲームメイク、倒される前のゲームメイクが明らかに足りなく感じた。だけど、それは満足度を下げるものでなく、現時点でできるスキルを出そうとする姿勢と思い通りにいかない中でもがく姿勢を見ることができた。MMAを初めてすぐに全てができるわけじゃないし、全員が全てをできることが良いわけじゃない。それぞれのバックボーンで道を究めたもの同士が新天地でスキルをぶつけ合う試合は話題性だけじゃない、2人の次も見たいと思える好内容だった。
大晦日は「スペシャルワンマッチ 平本蓮 vs. 久保優太」って勝手にテンションをあげている。
満足度3位:第2試合/スペシャルワンマッチ 昇侍 vs. 鈴木千裕
結果と試合前の期待値とのギャップで。まさか、昇侍さんが勝つとは・・・。バンタム級の身体である昇侍選手が、パワーに勝るだろう勢いある鈴木千裕選手をKOで倒すとは。結果論は、キックルールで連勝してた鈴木千裕選手の油断があったようにも思う。普段より小柄な相手且つ小さいグローブなのに、いつも通り、いやいつも以上に大振りである必要はなかった印象。小さい分回転力に勝ることに加えて、ベテランの経験値が加わり適格に攻撃を当てた結果だと思った。2試合目で大会に火を付けるものだし、何より二人の入場がカッコよかったなと。刀vs刀の構図は、ドラクエの戦士(鈴木千裕)vs戦国武将(昇侍)みたいで、キャラ含め見入るものがあった。
勝った昇侍選手の次はバンタム級での試合が見たいし、鈴木千裕選手もまだMMAをしてないので、MMAの姿を見る機会が欲しい。
その他は、朝倉海が本調子でなく感じたこと、佐々木憂流迦はファイターのメンタルが弱くなっている気がしたこと、ヤッチくん大晦日いきなりタイトルはまだ早いと思うので1度「vs. 誰か」を挟んで挑戦して欲しいこと、なんで元谷さん負けるの・・・とショックを受けたこと。そんな感じです。
次回、横浜も行くかー!!!
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