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平日19時


いつも文を書いてからタイトルを決めるのだけど、めずらしく先にタイトルが浮かんだ。

平日19時
へとへとに働いたサラリーマン
こどもを迎えにきたお父さんお母さん
家路に着くひとたちのなかを私は逆行した。

電車に乗ってこんな時間から都会に行く
大学時代の友達に会いに行く

平日19時
1日を終わりに向かう人たちの多いなかで
私は今から今日のイベントに向かっている、と一人電車に揺られて。何故か特別感を感じながら。

まちあわせ先に現れた彼女もまたへとへとに働いてきた
予約なしで3軒あたってどこも満席。運よく入れた4つ目のお店。

会えてなかった空白の時間の長さに驚く。
でも話は尽きない。アルコールがあってもなくても話は進む。

後から振り返ればたった2時間だった。
まだまだ人は賑わっていた。
東京って、本当に眠らない街。

明日があるしね、と早々に解散する私達
別れ際ひさしぶりに撮った写真の中の私は
ひさしぶりにとても楽しそうに笑っていた。


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