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「うるう年」はわかるけど、「うるう秒」って何?

今年はうるう年。本日(2月29日)のような日を閏日(うるうび/じゅんじつ)と言います。

一方で、「うるう秒」というものが存在します。これはどのようなものなのでしょうか? 今日は「うるう秒」に迫ってみたいと思います。

まずはうるう年について!

うるう年が来るのは、西暦年号が4で割り切れる年。2020は4で割り切れますから、うるう年というわけです。

しかしながら、西暦年号が4で割り切れても、うるう年にならない年もあります。西暦年号が100で割り切れ、400で割り切れない年は平年となるのです。

例えば、2100年、2200年、2300年は100で割り切れるので平年(うるう年ではない)です。一方、2000年、2400年、2800年は400で割り切れるため平年とはならず、うるう年となるのです。

ということは、2000年は100で割り切れるものの400でも割り切れる「うるう年」。次に同じタイプの西暦は2400年ですから、2000年はなかなかレアな年だったということが言えますね。

ところで、うるう年はなんとなくわかりますが、「うるう秒」って何でしょうか?

うるう秒とは?

以下のサイトに、うるう秒について詳しく書いてあります。

地球の回転速度は一定ではありません。技術の進歩により、原子時計を用いて正確な時間を測定できるようになったのですが、正確すぎて地球の回転とずれが生じるようになったそうです。そこで時刻のずれを修正するために「うるう秒」が導入されました。

地球の自転と、原子時計による時刻の差が±0.9秒の範囲に入るように、うるう秒によって調整されているようです。

うるう秒の導入例は以下の通り。

1990年頃には、地球は、原子時計を基準にした1日よりも、約2ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)ほど長くかかって1回転していました。ということは、もしこの状態が500日間(約1年半)続いたとすると、地球の自転と原子時計の時刻の差が1秒に達することになります。そのような場合には、うるう秒として1秒を挿入することによって、時刻の調整がおこなわれます。

質問4-3)「うるう秒」ってなに? _ 国立天文台(NAOJ)

地球の自転が遅い時は、「59分60秒」が存在する!

うるう秒は、12月か6月の末日の最後の秒(世界時)で調整され、それでもずれがある場合には3月か9月の末日の最後の秒(世界時)で調整します。

なお、地球の自転が遅い場合には、59分59秒のあとに59分60秒として1秒を挿入します。反対に、地球の自転が速い場合には、59分58秒の次の59秒をとばして、0分0秒にすることにより、1秒減らす対応をしています。

2019年末までに27回のうるう秒があった

うるう秒が始まったのは1972年のこと。それ以来、2017年まで計27回のうるう秒がありました。

これによると、秒をマイナスにしている年は一つもなく、27回すべてプラスのうるう秒だということがわかります。

↑のリンク先にも、うるう秒に関する表が載っています。

うるう秒の時、手持ちの時計はどう表示されるのか

では、うるう秒の時、手持ちの時計はどう表示されるのでしょうか? それについては、以下の記事が詳しいです。

電池式のクオーツや機械式時計はうるう秒非対応。よって自分で時計の針を合わせる必要があります。

一方、GPSウォッチの場合は、セイコー・カシオ・シチズンともにうるう秒に対応している模様。59分59秒や00分00秒を2秒表示するか、秒針が止まるといった動きになるようで、59分60秒と表示されることはないみたいですね。

1秒だけ得した気分?

うるう秒について、さくっと調べてきました。たった1秒ですが、1秒分増えるということは、1秒間だけ年を取らないとも言えます。ちょっと得した気分になりませんか? ならないですか?そうですか……。


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