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「漂流物学会」なる学会があるらしい

世の中には様々な研究をされている人がいます。今回紹介する「漂流物学会」は、その名の通り「漂流物」を研究されている学会です。「ビーチコーミング(海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を拾い集めたり観察したりすること)」の啓発などをしているようですね。謎の団体ですが、れっきとした日本学術会議協力学術研究団体です。会報の名前は「どんぶらこ」。

学会も定期的に行われており、2024年は10月19日~20日に島根・隠岐島で開催されました。「知られざる隠岐諸島の生物たち~トロピカルな海域と特異な植生の秘密~」という基調講演から、漂着物に関する研究・活動結果の発表などが行われました。中には、学会員が日頃集めた謎の漂着物を各分野の専門家(会員)が解説するという「お宝鑑定会」という催しもあったようです。どんな漂流物が登場したのでしょうね。

ちなみに『漂着物学会誌』を見てみると、「西南北海道日本海側における2021年福徳 岡ノ場噴火由来の軽石の漂着」「2022年秋季の北海道余市湾沿岸におけるアオイガイの漂着」など、なかなか意義のありそうな論文がずらり。そんな中、「漂着死体における溺死診断のための検査法について」なんてものもあり、ガクブルなものも一部ありました。

筆者は山育ちであり、海を見て育っていないので、漂流物についてもあまり馴染みはありません。ただ、どこからともなく流れてきたものに対する学会のロマンを想像し、少し興味が湧きました(お宝鑑定会が特に気になる笑)。今後は注意して研究結果を見ていきたいと思います。


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