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「自動売買」ってなんだろう

そもそも、私が推している「自動売買」について、ちょっと落ち着いて考えたいと思います。

これ、何のことでしょうか。

イメージ的には、
「あらかじめ決めたルールにのっとって、株の売買を自動でおこなうシステムやツール」
のことですよね。

ただ、「あらかじめ決めたルールにのっとって取引を行うこと」そのものは、手動でもできます

なのでそれをそのまま自動売買とは言わないんです。
それは、「システムトレード」です。

✅ルールに従うと、検証できる

厳格でなくても、「私はこういうときにはこういうふうにする」と設定して行動している人は、「システムトレード」をしていることになります。
そうすることのメリットはどこにあるか・・・、というと、それは主に「再現性」です。

何が起きたらどうする、ということを決めているわけですから、
以前と同じことがこれから起きたら…、
という点で再現性を仕組みで実現しているのです。
そうして、マーケットに出て勝負しているわけですから、
"このルールでは勝てたとか負けた"とかについて、
のちに検証ができるということがポイントになるわけです。

✅(強制的に)ルールに従うと、気持ちがブレない

でも、メリットはそれだけではありません。
それは、「感情のブレの排除」です。

実は、どれだけ固い覚悟を決め、
自分で決めたルールで挑んでいても、
トレードの最中に、感情がブレてしまい
ちょっと行動を変えてしまったりして、
自分の決めたルールから外れること、きっと誰にも経験があるはずです。

そう、実は、自分の決めたルールどおりに手動でトレードし続けることは意外に難しいものです。
そこで、その感情のブレを排除することができる…
というよりは排除せざるを得ないのが、自動取引なのです。

そう、つまり自動売買の自動とは、
「システムトレードの発注処理を自動的に行うもの」と言えるわけです。

なお他に、投資ルールの設定を自動化するものもあり、
これらはロボットやAIアドバイザーによる自動売買と言えるものがあります。
確かにこれも自動売買ですが、ここでは扱いません。
あくまで投資ルール自体は、人間の手によって、作っているものとします。加えて、銘柄抽出の自動化を含むようなものもここでは含意していません。

✅フツーそこじゃないよねぇ

ここまでお読みいただいた方は、一般的な説明と異なるところに気づかれたでしょうか。

一般的には、発注処理を自動化するメリットは、
・負担や手間の削減
・長時間による取引の効率化
のことを挙げるでしょう。

手動だと、深夜まで起きている、相場を監視している、ことも、自動ではそれらから解放されますよね。
それに夜間でも通信が途切れたり、パソコンが故障したりしたら、対処しなければならないトレードスタイルだと、非常に手間がかかりますので、効率化や省力化に大きなニーズがあります。

しかし、本当のメリットは、そこにはとどまらないのです。

自動化による「精神の動揺からの解放」が、真の狙いです。

✅私がたどり着いた"投資の真理"

イメージしてみてください。
下落相場で、自分のシステムが、買え、とサインを出しているときのことを。

こんな下落相場で買うのは大変勇気が要ります。
余程冷静で、静かな気持ちでいないと、実際に発注することはできないのです。
こんなふうに、不安を感じ、損をするのが怖いときだけではありません。

経験を積めば積むほど「今じゃないでしょー」と自分なりの相場観をもってしまいます。
そんなときに、真逆のサインが出たときに、「いやいや」と思いながら、発注ボタンを押すという、いわば、こころと指先が矛盾したことをすることになります。

つまり、臆病で心が弱っているときも、
自信を深め、気が大きくなっているときも
ともに「サインに従う」ことはできないのです。

「サインに従う」ことができるのは、
たまたまサインと自分の意見が一致したときに限られるのです。

「結局、人はサインに従えるときにのみ、従える」のです。

これが私がたどり着いた、ひとつの投資の真理です。

なので、トレードルールをシステム化し、さらにその発注処理を自動化することによって、
自分の精神的動揺から距離を置いたところで、トレードをすることが必要になるのです。

精神的動揺から距離を置く?ってについては、また別の機会に。。。


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