マクドナルド正式導入ならずのビヨンド・ミート(BYND)の 「P.L.T」バーガー
「P.L.T」バーガー
のテスト販売開始
2019年9月、マクドナルドが完全植物性の代替肉「Beyond Meat(BYND)」を使った「P.L.T」バーガーをカナダの一部店舗で試験販売すると発表されていました。
「P.L.T」とは、「Plant. Lettuce. Tomato.」のことで、BLTサンドイッチ(ベーコン・レタス・トマト)に似ていますね。ベーコンを植物性代替肉に置き換えられていますね。
この「P.L.T」バーガーの販売を行うのは、カナダのオンタリオ南西部にある28店舗で、9月30日(月)から12週間におよぶ試験販売を通じ、顧客からの需要や反応などを見て、今後の「P.L.T」バーガーの展開を決めると発表していました。
「P.L.T」バーガーの販売価格は、カナダドルで6ドル49セントです。
Beyond Meatの「P.L.T」バーガー、カナダでのテスト販売延長・拡大へ
マクドナルドが、昨年9月から12週間実施していたビヨンド・ミートの「P.L.T」バーガーのテスト販売を28店舗から52店舗に拡大し、さらに12週間延長すると発表しました。
これで合計6ヶ月という長期に渡るテスト販売となりました。
マーケティング・テスト販売終了へ
上記で見てきたように、マクドナルドの代替肉を半年間に渡ってテスト販売をしていましたが、このほどマーケティング・テストを終了し、マクドナルドによるビヨンド・ミートの「P.L.T」バーガーの正式な導入は見送られました。
マクドナルドは現在、そのテスト結果が社内で分析中だと発表していますが、通常テスト販売で良い結果を出していたのであれば、このまま導入されるはずですが、結果が思わしくなかった可能性があります。
将来的な導入については含みを残しており、マクドナルドという販路の拡大は、ビヨンド・ミートにとってお預けとなっています。
理由の一つには、未だにコロナウィルスがアメリカ全土を襲っていることも影響がある可能性もあります。一度は外出自粛を解除されましたが、一部の年では再び感染者が拡大し、店舗などの閉鎖を発表する企業も出てきています。
ビヨンド・ミートの株価の推移
マクドナルドによる「P.L.T」バーガーのマーケティングテストが発表された2019年9月には、株価は反応せずに150ドルほどありましたが、逆に10月以降には80ドル近辺まで下落していました。
その後、テスト販売の延長が発表された2020年1月には、株価は110ドル~120ドル近辺まで上昇しました。
しかしコロナウィルスの影響で、50ドル台まで株価が下落した後は、150ドルほどまで上昇していました。
今回の正式導入が見送られてから、ビヨンド・ミートの株価は130ドル近辺まで下落しています。(7月1日現在)
今後もビヨンド・ミート商品が、マクドナルドや大手に採用されるニュースは同社の株価に大きく影響を与えてきますので、注目していきたいところです。
参考:ジャングルシティ
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