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映画『天気の子』RADWIMPSの主題歌から学ぶ"愛"とこれからの終活

新海誠の最新作「天気の子」から学ぶ終活

公開日の二日目に東宝シネマズで観てきました。

※一部ネタバレ含みますので、映画を鑑賞後の閲覧をオススメします。

このnoteでは新海誠の最新作「天気の子」から学ぶこれからの終活について解説していきます。

特にRADWIMPSが歌う主題歌「愛にできることはまだあるかい」では「誰かのために何ができるか?」を"愛の偉大さ"から表現しています。

劇中では、主人公がヒロインのために”愛”と”世界の形”をめぐって葛藤していく様子が描かれています。

また、終活の心構えもヒロインや劇中の出来事からも学ぶことができます。

“愛にできることはまだあるかい” 全体の歌詞

何も持たずに 生まれ堕ちた僕
永遠の隙間で のたうち回ってる

諦めた者と 賢い者だけが
勝者の時代に どこで息を吸う
 
支配者も神も どこか他人顔
だけど本当は 分かっているはず

勇気や希望や 絆とかの魔法
使い道もなく オトナは眼を背ける
 
それでもあの日の 君が今もまだ
僕の全正義の ど真ん中にいる 

世界が背中を 向けてもまだなお
立ち向かう君が 今もここにいる 

愛にできることはまだあるかい
僕にできることはまだあるかい 

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ
君と分け合った愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

愛にできることはまだあるかい
僕にできることは まだあるかい

運命とはつまり サイコロの出た目
はたまた神の いつもの気まぐれ

選び選ばれた 脱げられぬ鎧
もしくは遥かな 揺らぐことない意志 

果たさぬ願いと 叶わぬ再会と
ほどけぬ誤解と 降り積もる憎悪と

許し合う声と 握りしめ合う手を
この星は今日も 抱えて生きてる

愛にできることはまだあるかい
僕にできることはまだあるかい

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ
君と育てた愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

愛にできることはまだあるかい
僕にできることは まだあるかい
 
何もない僕たちに なぜ夢を見させたか
終わりある人生に なぜ希望を持たせたか

なぜこの手をすり抜ける ものばかり与えたか
それでもなおしがみつく 僕らは醜いかい

それとも、きれいかい
答えてよ
 
愛の歌も 歌われ尽くした 数多の映画で 語られ尽くした
そんな荒野に 生まれ落ちた僕、君 それでも
 
愛にできることはまだあるよ
僕にできることはまだあるよ

“愛にできることはまだあるかい” 歌詞の"愛"の解説

"君と育てた愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ"

劇中でも愛するべき人とともに育てた愛を、主人公は世界のためではなく、ヒロインのために使います。

"愛の歌も 歌われ尽くした 数多の映画で 語られ尽くした"

愛は過去の歴史で様々な視点で語られますが、本作品では、「愛は自分のために使っていいんだよ」というメッセージが込められています。

「世界のため、愛する人を守るため」と言って戦争が始まりますが、それは本当の愛の使い方ではありません。

本来とは間違った愛の使い方です。

SF超大作『インターステラー』では

「愛だけが、次元と時間と空間を超える手助けをしてくれる。もし理解できないとしても、わたしたちは愛を信頼しなくてはならない」(引用)

とうセリフが出てきます。愛は時空を超えて人と人とを繋げてくれるパワフルな力を持っています。

例え愛する人が亡くなったとしても、心ではかならず繋がっています。

松田優作(俳優)の名言

「人間は二度死ぬ。肉体が滅びた時と、みんなに忘れ去られた時だ」

からも分かるように記憶に生き続けることで、人は二度目の死を回避することができます。

先祖供養や終活は二度目の死を回避する大切なターニングポイントです。

これからの時代は、まさに人々の繋がり、人との愛の結びつき、愛の形が問われる時代が必ずきます。

少子高齢化により、統計学上は1000年後には日本人は1人もいなくなります。

未来の子供たちのため、未来の子孫たちのためにも、今できることから終活をはじめてみましょう。

正義とは何か?

劇中には様々な正義が出てきます。

警察官の正義、ライター須賀圭介(声:小栗旬)の正義、帆高(主人公)の正義、それぞれの正義が交錯していきます。

①警察官:国民、国家を守る正義

②ライター須賀圭介:家族を守る正義

③帆高:陽菜を救う正義

帆高の正義がそれぞれの正義に立ち向かい、最後は世界の安定よりも陽菜(ヒロイン)を選びます。

正義と悪は相反するものではありません。人間はそれぞの正義に基づき、思考・思想を展開していきます。

そのなかで最大多数の最大幸福を求めることが現代社会の基盤となっています。

まずは身近なところから正義とは何か?愛とは何か?を考えていきましょう。

「世界はもともと狂っている」ライター須賀圭介の言葉の意味

ライター須賀がいった「世界はもともと狂っている」という言葉。

自分の正義を行使することで「あの日私たちは世界の形を決定的に変えてしまったんだ」に対して言われています。(劇中の主人公がいう有名なセリフです)

仏教の原理では「すべての生命の平等」を基本としながらも、人間生命の優位を認めています。

劇中では、天気が狂って雨が降り続ける現象(異常気象)を人間の力で変えてしまったんだいう環境問題へのアンチテーゼと共に、

「僕らは世界の形を変えてしまったんだ」と思い込んでいる主人公に対して、もともと狂っていた世界を主人公達は元に戻しただけという別の観点を与えてくれる言葉です。

自分にとって困難な出来事に対しては、一つの見方ではなく視点を変えれば、新たな道を切り開くこともできます。

陽菜(ヒロイン)の終活

陽菜は天気の巫女として、人柱になるべく終活を展開していきます。

100%の晴れ女として、晴れを求める人々のために自分の寿命を短めながらも活動を続けていきます。

最後は主人公に対して、天気が元に戻って欲しいかをたずねて姿を消してしまします。

人として最後を迎える時には、必ず想い残すことがあります。

その最後に悔いの残らないように、身近な人、愛する人には、亡くなる前に自分がどうなっていたいか、どんな最後にしたいかを伝えるようにしましょう。

また自分の役割、自分の好きなこと、誰かのために今何ができるか?を意識して、行動をしましょう。

劇中に出てくるお彼岸、お盆の迎え火とは?

劇中には、晴れを求める旦那さんを亡くしたおばあさんが、迎え火をヒロインに勧めるシーンが出てきます。

お盆期間(7月または8月13日の夕方)に先祖の霊をお迎えするため 庭や玄関先でおがらなどを燃やします。

先祖の霊がこの世で家に迷わずにたどり着けるようにする重要な目印となります。

先祖供養の大切な儀式となるので、もし火を焚いても大丈夫な家庭では、迎え火と送り火(先祖をあの世へ帰してあげる儀式)をオススメします。

まとめ

「天気の子」は環境問題、愛の形、正義、神様、先祖供養といった様々な観点から物事をみることができる映画です。

新海誠監督の「君の名は。」を超える"愛"のテーマに真っ直ぐに向き合っている作品でかなり評価が高いです。

将来的に終活を考えている皆さんにもぜひ観て欲しい作品となっています。

日本の未来、自分たちの未来のために愛の力について、この機会に今一度考えてみるのはいかがでしょうか。

最後に

終活についてまとめているメディアサイト「修活のススメ」です。

公式サイトURL:https://syukatsu-susume.com/

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