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好業績・連続増配中の物流企業!丸全昭和運輸(9068)の将来性はどうなの?【いろはに企業分析】

皆さん、こんにちは☺
最近涼しくなってきましたが、秋服がなさすぎて困っているインターン生の伊藤です!

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今回は、個別株の記事として「丸全昭和運輸(9068)」を分析していきます!

結論を先に言ってしまうと、丸全昭和運輸はとっても優良企業だと感じました!
この前提を頭の片隅に置きながら読んでくださると幸いですm(__)m


丸全昭和運輸(9068)ってどんな会社?

早速、丸全昭和運輸の基本情報を見ていきましょう。
「事業内容」「業績」「株主還元」の3点からまとめていきます。

事業内容

丸全昭和運輸は、その名の通り「物流事業」を主力に展開する企業です。

以下3つの事業を展開しています。
・ 物流事業
・ 構内作業及び機械荷役事業
・ その他事業

簡単にそれぞれの事業を紹介すると、以下の通りです。

物流事業
・ 貨物自動車運送や、港湾運送事業、鉄道利用運送などの輸送作業
・ 倉庫業や物流付帯事業などの保管作業
主力事業で、売上高の87.1%を占める。

構内作業及び機械荷役事業
・ 工場や構内における物流最適化の実現
クレーン作業を行う事業
売上高の11.2%を占める。

その他事業
・ 工場の移設
・ 不動産業
売上高の1.7%を占める。

業績

続いて業績も見てみましょう。
売上高の推移は以下の通り。

同社決算説明資料より

21/3期以降、売上高はかなり安定していることが分かります。

24/3期は、わずかに減収しましたが、25/3期は前年比+10.6%の155,000百万円となる見込み。
これは、過去最高の売上高です!!

経常利益も見てみましょう。

同社決算説明資料より

24/3期の経常利益は14,271百万円、25/3期は16,500百万円の予想。
利益面で見ても、過去最高益です!!
(ちなみに、売上高・営業利益・経常利益・最終益全てにおいて過去最高を更新するとのこと)

グラフから分かる通り、21/3期以降、連続して増益を達成しています。
決算説明資料を見てみると、2014/3期以降、11期連続で増益を達成する見込みだとか。

なんとも素敵すぎる決算内容ですね👍

株主還元

ここまで業績が良いと、配当が気になってきます。

結論、10/10時点の配当利回りは2.69%と高いわけではありません。
ですが、25/3期には増配されることが決まりました。

配当に関する以下のグラフをご覧ください。

同社決算説明資料より

24/3期まで10期連続で増配しています。
この決算説明資料が出た当時は、1株当たり配当金は130円の予定でしたが、後日増配が発表され、20円増配されることに。

つまり、25/3期は1株当たり配当金が150円となり、11期連続の増配を達成!

業績といい、配当といい、安心感がすごい企業ですね🤞

増配はきちんとしていますが、それ以上に株価が上がっており、配当利回りが追い付いていない状況と言えそうです。

どのように株価が上がっているのか、次で見てみましょう。

過去の株価推移

以下のチャートは、2002年以降の長期の月足チャートです。

TradingViewより

2014年以降、全体的に上昇が続いていることが分かります。

また2020年~2022年の株価は若干横ばい気味ですが、2023年以降は株価が急騰。
3,200円付近から5,530円まで上昇を果たしています。

長期的にも、短期的にもかなり強いチャートですね👍

財務指標

続いては、投資判断をする上では欠かせない丸全昭和運輸の財務指標を見ていきましょう。

同業の中でも、時価総額が近い以下の2社と比較していきます。
・ SBSホールディングス(9147)
・ ハマキョウレックス(9037)

収益性

各社最新の通期決算より

競合と比較して、売上高営業利益率は高いですが、ROEやROAも含めて考慮すると収益性がとても高いわけではなさそうです。

しかし、特段低いわけでもなく、ROEも8%程度であるため、問題は全くないでしょう。

安全性

各社最新の通期決算より

安全性に関する指標は極めて良好です。

自己資本比率は30%以上・流動比率は120%以上・固定比率は100%以下が目安とされる中で、唯一全ての項目を満たしています。

成長性

各社最新の通期決算より

新規の住宅着工戸数の減少や物価高騰による個人消費の低調さの影響もあり、売上高成長率は-0.5%ですが、営業利益成長率は前年比+4.0%。

また、自己資本成長率に関しても前年比+10.3%で、着実に伸びています。

成長性指標に関しても、同業と比較して問題はなさそうです。

株価指標

10/10終値より算出

PERや配当利回りに関しては、3社ともに大きな違いはありません。

しかし、丸全昭和運輸のPBRは0.87倍であり、唯一のPBR 1倍割れです。
決算説明資料でも、ROEの維持・改善やIR活動の活性化によってPBRを改善していく旨を明らかにしています。

投資家目線では、割安感があるとも判断できますし、今後の取り組みに期待していきましょう!

丸全昭和運輸の将来性は?

冒頭でもお伝えした通り、丸全昭和運輸はかなり将来性がある優良企業だと感じました。
このように考える理由は以下の2点です。

1.2024年問題への対処
2.財務指標や業績の良さ

2024年問題への対処

当然ながら、丸全昭和運輸は物流会社と言うことで、2024年問題にも直面しています。

2024年問題とは・・・
ドライバーの労働時間に上限規制(時間外労働に年960時間の上限)がかかることで、輸送能力が不足し「モノが運べなくなる」可能性が生じる問題のこと。

同社は2024年問題もきちんと考慮しており、決算説明資料をまるまる1ページ使って課題・方向性・施策をまとめています。(以下参照)

同社決算説明資料より

鉄道や船舶による輸送(モーダルシフト)を推進したり、他社製品との共同配送を行うことなどを施策として行なうとのこと。
「ビジネスチャンスにつなげる」という記載もありますが、今業界全般で行われている取り組みでもあり、かなり効果はありそうですね!

しっかり売上・利益が取れていることを考えると、2024年問題も克服していると言えるのではないでしょうか。

財務指標や業績の良さ

なにより財務指標や業績が良く、財務基盤に心配がない点は投資家にとって極めて安心できる材料でしょう。

増収・増益を達成することで25/3期は過去最高益。
それに伴って、11期連続の増配を実施中。
PBRは低いものの、その他の財務指標に問題はなさそう。

完璧では・・・?

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【まとめ】丸全昭和運輸の将来性

丸全昭和運輸(9068)について理解は深まったでしょうか。

個人的な感想ですが、決算説明資料が素晴らしい印象を受けました。
欲しい情報がすべて載っている上に、とてもスライドが見やすく感じます。

また、自社における
・現状の課題
・それを克服するためにどのような対策を取るか
・各事業におけるリスク要因
などが明確に記載されており、とても信頼ができる企業だと思いました。

本noteでは丸全昭和運輸をべた褒めしていますが、あくまで投資は自己責任ですので、きちんと情報収集をして自らの判断で行いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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