娘(生後2か月弱)が高熱!?どたばた闘病記後編(入院~退院まで)
こんにちは!今回も前回に続けて娘の闘病記についてまとめます。
前回の記事「闘病記前編(発熱~入院)」までをご覧いただいてからこちらを読んで頂くことをお勧めします!
さて前回は、発熱発覚から複数の病院のお世話になりつつ、最終的には入院が決定した所まででしたね。今回は新型コロナウイルスの流行の中、新生児が病院に入院となるとどんな説明がされるのか、また面会はできるのか?発熱に対する検査は何が行われるのか?その経緯を追っていこうかと思います。それでは始めて参りましょう!
1.0時過ぎの緊急入院!
さて、レントゲンを撮り終わった私達家族一同は研修医の先生に連れられて、小児科病棟にまで案内をされることとなります。
先に、救急外来でも説明された、今後の検査予定について改めて解説をされました。
現在の娘の状態をおさらいすると、
「何らかの原因により発熱が起きている。CRP(炎症が起きると高くなる検査数値)が高い割には白血球数が高くないので、はっきりと感染症によるものとは言えない。」
といった「( ゚Д゚)?」な様子です。
ただ重要なのが「3か月未満の新生児で感染症を起こす可能性は低く(お母さんからの免疫を強く引き継いでいる時期の為)、別の原因も併せて考えないといけない。重症化すると命に関わる危険もあるから、しっかりと様子を見ていく」事です。
さて、それではこれからどんな検査がされていくのでしょうか?
先生からは大きく2つに分けて様子を見ると説明がありました。
①発熱の原因は感染症?
外来でも既に検査が行われておりましたが、結果待ちとなっている感染症の疑いがいくつか存在する事を説明されました。
1つ目が最も危険性が高い「敗血症」です。
敗血症とは感染症の原因となる細菌やウイルスが血液の中にまで拡がってしまう病気の事を言います。通常の免疫能力を持っていれば、人への感染は喉や皮膚など、限局したものとなる一方、免疫能力が落ちた高齢者の方等は血液にまで感染が拡がる可能性があります。文字通り血液が細菌に敗ける病気ですね。適切な抗菌剤を投与しないと命に関わる病気であるため、早期の治療が必要となります。
血液検査を行い、細菌がいないかかどうかの検査を行うとの事で、こちらは結果を待ちましょうとその時は言われました…。
2つ目が「尿路感染症」です。
尿路感染症はその名の通り、おしっこを出す場所に起こる感染症です。💩に存在する大腸菌等が何らかの原因で尿路にまで遡って感染を起こしてしまう病気です。赤ちゃんでは起きる事は少ないけれど念のために…との事で採尿を行い検査結果を待つこととなりました。
3つ目が「ウイルス性感染症」です。
いわゆるただの風邪ですね。この場合は基本的に検査を行ったとしても、はっきりと「このウイルスによる感染だ!」というのは分かりません。
その為、『あらゆる検査の結果が否定された場合はウイルスによる感染か?』となるようです。
②発熱の原因は血管の炎症?
次に先生から説明があったのは、感染症からの発熱ではなく「どこかに炎症が起きていることによる発熱、特に血管の炎症が起きていないか」を検査する必要があるとの事でした。
ここで特に新生児の血管炎の有名な病気として「川崎病」の説明がありました。
『川崎病とは、1960年代に川崎富作氏によって報告された、子供に特有の病気です。 はっきりとした原因については明らかになっておらず、ウイルスや細菌の感染をきっかけとして、免疫反応によって全身の血管で炎症が起きてしまうのではないかと言われています。』
(国立循環器病センター 情報サービスに詳細が載っています)
上記の検査として、心臓のエコー検査を行い、血管が腫れていないかの確認を適宜行っていきます。との説明がありました。
エコー検査は妊娠された方なら必ず経験がある検査ですね。超音波を用いて普段は見れない体の中を見る為の検査です。
検査の説明は以上でした。
さっそく娘の体には酸素濃度を測る機械や、心拍をモニターする機械をつけられていきます。タイトル画像にあるような管がついた状態になり、本人は嫌がる様子もみせていたので、親としてはかなり辛く感じたことを覚えています。
2.入院準備は何が必要?入院期間は?面会は?
①入院の持ち物は何が必要か?
さて、いきなりの入院となったので、オムツもミルクも着替えも何も持ってきてはいません。看護師さんに確認すると「今日の所はもう遅いので、病院から支給されていくので何も持ってこなくて大丈夫!」との事でした。
翌日改めて来ていただき、「オムツ・着替え・タオル・ガーゼ・おしりふき」を持って来て欲しいと言われました。
ミルクは病院からの支給となり、哺乳瓶も特別な理由が無ければ病院からの貸し出しとなるとの事で、こちらは「万事任せます!」の一言です。
②入院期間はどのくらい?
気になったのは「どのくらい入院する必要があるのか?」でしたね。
先生からの回答は「検査次第になります」との事。特に入院が長くなるのは川崎病で、1か月かかる場合もあると…。感染症が原因の場合は、熱が収まり血液検査にも異常が無くなれば1週間程度での退院となるでしょう、との事でした。
せめて感染症で!っと祈りましたね…。
③面会はできるの?
今はコロナウイルス真っただ中…。基本的には面会なんて出来ませんよね。ただ娘の入院した大学病院では「面会者に発熱・風邪症状がなく、同居家族にも感染症状がなければ1日4時間まで面会可能」と非常にありがたいものでした。病院によっても対応が異なる事となると推測されますが、小児科ではそれなりに対応してくれるものなのかもしれません。
てっきり面会は無理か(´;ω;`)と考えていましたから一安心です。
3.娘にとって初めての入院生活~1日目~
「あとは病院に任せるしかない!」という覚悟と「病院から緊急の電話が入るかも…」といった不安を抱きながら、せっせと準備をして病院へ向かいます。
病室に着くと見た目は元気そうな娘の姿がありますが、抱っこしてみるとやっぱり「熱い!」熱はまだ下がっていない様子です。
左手には痛々しいですが、点滴が繋がっており、外れないように包帯等でガッチリと固定されています(´;ω;`)ウッ…
本人があまり気にしてない様子なのが幸いでしたね…。
先生から話を聞くと、「感染はまだハッキリしないけど抗生剤の点滴を開始しています。これからエコー検査も行いますよ」との事。
しばらく待つと循環器の先生が来て心臓のエコー検査が始まります。機械が触れると冷たいのか嫌がる我が子(´;ω;`)ウッ…
テキパキと血管の太さを確認していきます…。ここで血管が腫れ膨らんでいるのが見えると川崎病の可能性が高くなるのでドキドキです…。
検査が終わり、先生からは
「血管が腫れている様子は見られないので
今のところ川崎病では無いと思われます」
よかったぁあぁ(∩´∀`)∩
血液検査の結果も聞けましたが、目立った細菌感染も見られないということで、あとは尿検査次第かな?といった所で初日は帰ることとなりました。
帰る時の後ろ髪を引かれる感じは凄まじいものです…(´;ω;`)ウッ…
4.娘にとって初めての入院生活~停滞の2日目~4日目~
結局翌日に尿の細菌培養検査の結果を聞けたのですが、尿路感染症でも無さそうといった内容で、もう何で熱が出てるんだい?状態です。ウイルス性感染なのか!?もうそれでいいんじゃないか!?ただの風邪なんだし早く帰ろ!?と親としては思うのですが、未だに熱は38℃を超えており、帰ることは許されません…。
はっきりとした原因がわからないまま3日目・4日目と過ごしていくと、午前中だけ熱が低い時間があるんですよ~といった嬉しい報告を聞けるようになります。「これで帰れるか!?」と思っていると、午後はやっぱり38℃超えと残念な事となり、先生からは「改めて血液検査やエコー検査をしてみましょう」といった報告を受けることとなります…(´;ω;`)ウッ…
5.娘にとって初めての入院生活~急に好転!?5日目~
入院も5日目となると病院に行くことにも慣れてしまいます…。
ただこの日に病室に入ると、娘はかなり元気そう!点滴も止まり、モニターもついていません!
看護師さんに確認すると「熱も下がっており、エコー検査も異常はなかった」との事。「血液検査も正常値に近づいてきており心配ないですよ~」と
┗(`・∀・´)ヨッシャ!
なんだか急にめっちゃ回復していた我が娘!
夕方に先生からも「今の状態なら安心なので一度家に帰っても大丈夫です。明日帰ってみて2日後にまた病院に来てください。途中で熱が出たらすぐに病院に連絡するように!」と一時帰宅の許可も!
結局はっきりとした発熱の原因は分からず、最後まで残ったウイルス性感染症だったのか?といった結論でしたね…なかなか難しいものです。
何はともあれ、ようやくこれで退院か…と一安心です。
6.久しぶりの自宅へ!そして正式な退院に!
帰宅許可が出た日から翌日は「迎えに行くまでに熱がでませんよーーーーに!!」と妻と二人でずっと祈っていましたね。
結局病院から緊急の連絡もなく、翌日に迎えにいき、娘は久しぶりに我が家に帰ってくることとなります!
我が家に着くと若干落ち着か無い我が子!
すっかり病室に慣れてしまったようで
「ここは何処…?キョロo(・ω・ = ・ω・)oキョロ.」とソワソワしてましたね…。
( 一一)「あそこは家じゃないんだよー」
その後も特に熱が出ることなく、元気にアブアブしてくれる日を過ごし、2日後に改めて病院へ向かい血液検査を行っての正式な退院となりました。
ただ最後の血液検査で肝機能に異常値がでていたので、2週間後に改めて外来で血液検査の必要あり!となってしまいます。説明では「体が熱に戦った為の一時的なものと思われます。が、念のため検査は必要です!」との事…。まだ暫くは病院とのお付き合いになりそうです…。
7.闘病記まとめ
さていかがでしたでしょうか?
今回の記事は、普段病気について調べても殆どが一般論的なものしか目にすることは無く、実体験を綴ったものって珍しいかな…と思いまとめてみました。結果的に娘は特に大きな病気という訳ではなかったので、よかったのですが、皆様も家族や自分自身に何かしらの病気やケガがあったときは「これからどうなるのだろうか?」と不安に感じることも多いのではないでしょうか?
今回の記事が、同じような状況の人や、不安に感じている人にとって少しでも役に立つ事を祈ります。
「新生児の発熱はすぐ病院へ相談を!」
何か大きな病気が隠れているかもしれません。地域の夜間救急を実施している病院を調べておくことも大切なのかもしれませんね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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