相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾漆「眠られぬ株を持つな」
相場格言「眠られぬ株を持つな」
【ねむられぬかぶをもつな】
<意味>
一つの銘柄に全資金を投資したり、潰れそうな企業の株を持っていたら平常心で正しい投資判断はできません。株式投資をするには余裕のある気持ちが大切であるということ。
<思うこと>
仮に、100株保有して、2万円の利益が出たとします。もし、1000株保有していたら、20万円の利益になります。10000株保有したら、200万円の利益になります。
ただ、保有株を増やすためには多額の投資資金が必要です。そのために、信用取引で少ない資産で大量の株を購入する方法があります。
利益になれば良いですが損失になれば、資産が0になるリスクがあります。
また、信用取引をしなくても、株価の変動が大きい銘柄を購入することも考えられます。図1はバイオベンチャーのオンコリスバイオファーマ(証券コード:4588)の株価です。
短期間で何倍も株価が上がっているのがわかります。例えば、2018年末に600円ですが、数か月後に株価が4000円になっています。その時期に株を売買すれば、100株だけ保有したとしても、数ヶ月で6万円から40万円になります。
バイオベンチャーの場合、多くの会社が新薬の臨床試験中で業績が赤字です。将来的に新薬が上市される保証はないので、期待だけで株価が動きます。
オンコリスバイオファーマは良いニュースが報道されると、期待値が上がり、株価が天井知らずに上がります。しかし、現実に戻ると、株価はすぐに下がります。
時間が経つにつれて、期待より現実の方が強くなるので、期待値が下がってきます。そうなると、株価は上がりにくくなります。短期的に、うまく売買をしなければ、大きな損をします。
2つの投資方法を紹介しましたが、どちらも日々の株価を確認しなければ大きな損失につながり、相当、神経を使います。すなわち、眠られぬ株ということになります。
眠られぬ株は根本的に短期間で大きな利益を得たいと思うからです。短期間で大きな利益を得ようとすると、間違いを犯しやすく、逆に大きな損失になることがあります。
株を買ったら、その会社の先行きが暗いニュースが出ない限りは、保有し続けると、株価が何倍にもなることがよくあります。
普段の生活でも、長く保有していると、価値が高くなることがあります。
<相場格言と全然関係ない経験談>
自分が子供のころ、ビックリマンシールが流行っていました。1個30円(この頃は消費税がなかった)で、チョコとピーナッツをウエハースで包んだお菓子におまけのシールが入っていました。
写真1にように「悪魔」、「お守り」、「天使」、「ヘッド」のいずれかが入っていて、手に入りやすいシールが悪魔、レアなシールがヘッドです。
このシールに自分を含め当時の子供は夢中になり、買い占めが起こったことで、お店によっては「1人3個まで」や「1人5個まで」と買える個数が決められるようになりました。
自分はビックリマンシールだけでなく、おまけのつくものは集めていました。今はそうではないのですが、子供のころは何でも捨てられない性格でした。
ビックリマンシールの人気が落ち始めていたころも、持ち続けていると、友達が今でも集めていると思われ、今まで集めていたビックリマンシールをくれるようになりました。
ビックリマンのお菓子が食べたくて買った友達は「シールはやる」といわれ、もらい続けました。そのせいで、自分が買って得たシールの10倍ぐらいは増えてしまいました。
ビックリマンがお店で買えなくなった時に、やはり捨てるのが嫌だったので、いくつかの小箱にビックリマンシールや他のおまけを入れ、それらの小箱を段ボールに詰めこんで、押し入れにしまいました。
その後、忘れていましたが、最近になって気が付き、実家の押し入れから段ボールを探し出し、子供のころのコレクションを発見しました。
懐かしさもありましたが、同時に昭和のお菓子が令和になれば価値が上がっているかもと思いました。思い入れもあるので、全部は売らずに思い入れのないシール60枚程度を売ることにしました。
「まんだらけ」で売ったのですが、50枚に買値がつき、なんと「16万4950円」で売れました。
鑑定した人の話によると、ビックリマンシールの人気が落ちた第28弾以降のヘッドシールや期間限定シールなどが1枚で数千円から一万円程度するようです。
また、人気のあった時期でも高価買取シールがあり、その中に「ネロ魔身(青)」は美品であれば、4万円程度の買取額になります。
自分はネロ魔身(青)を2枚持っていたので、1枚売りました。写真3のように角が折れて、使用感がありましたが、16000円で売れたので満足です。
まだ、子供のころのコレクションは残っていますが、もっと長く保有して、令和から元号が変わったときにでも、売るかどうか考えたいと思っています。
最近、ブックオフではレコードの売買をしていますし、今のトレカも何十年もしたら価値がすごく高くなるかもしれません。そう考えると、金融商品だけが投資ではないような気がしてきました。
-おわり-
「おまけ」です。
ビックリマンシールがとても人気があった当時は、似たような商品が続々販売されました。それをまとめた本が「80年代オマケシール大百科」です。
当時を知っている方は
・ガムラツイスト
・ラーメンばあ
・ドキドキ学園
・ハリマ王の伝説
・ネクロスの要塞
などなどなど・・・と懐かしいシールが満載です。
当時を知らない世代でも、3Dホログラム等のシールが進化する過程を知ることができるので興味深い本だと思います。
-本当のおわり-
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?