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相場格言・・って書いたものの

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相場格言の説明から始まり、まったく関係ない話で終わるため、相場に興味がない人でも楽しめる内容になっています。 好き勝手に書いているので、読んでくれる人が少ないかと心配です。 ただ…
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なんでもかんでもオススメ本2 ◇「相場格言・・・って書いたものの」拾壱~弐拾:番外編  注:相場と関係ない内容ばかりです。

はじめに「相場格言・・・って書いたものの」とは相場格言と意味を教えていくうちに、相場とは関係ない経験談に話題が変わっていく、授業中に雑談ばかりしている先生のような気持ちで書いたものです。 自分の遊び心で、本文が終わり、空白が続いたあとに「おまけ」を付けて本を紹介していました。ここでは「おまけ」にあたる本の紹介をメインにしています。   今回の第2弾は其の拾壱から其の弐拾になります。第1弾は見出し番号が10で終わったので、11から始めます。第1弾と繋がりはまったくありませんが

相場格言・・・って書いたものの ◇其の弐拾「たいていの株の動きは予期された以上に動いていく」

相場格言「たいていの株の動きは予期された以上に動いていく」【たいていのかぶのうごきはよきされたいじょうにうごいていく】 <意味> ウォール街の相場格言。株価には行き過ぎはつきもので、上にも下にも行き過ぎるものです。   株価はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)のほかに人気や需給関係も織り込まれます。人気や需給関係は予測がつかないので、株価の行き過ぎは起こりうるという意味。 <思うこと> 株の取引には日経225のような指数で売買するインデックスファンド、投資資金を増

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾玖「卵は一つのカゴに盛るな」

相場格言「卵は一つのカゴに盛るな」【たまごはひとつのかごにもるな】 <意味> 卵を一つのカゴに入れてしまうと、落とした場合、全部ダメになってしまう。そのようなことが起こらないように、卵はいくつかのカゴに入れ、危険を分散させたほうがよい。相場も卵と同様に、分散投資することでリスクが分散されてよいこと。 <思うこと> 例えば、100万円持っていたとします。表1のようにA株(株価1400円)、B株(株価1900円)、C株(株価1700円)を200株ずつ購入したとします。

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾捌「見切り千両」

相場格言「見切り千両」【みきりせんりょう】 <意味> 思惑が外れて含み損になっている銘柄は早く見切りをつけて損切りしたほうがよい。そうすれば、損を大きくすることはなく、いつまでも値下がりした株を持ち続けるような効率の悪いことを避けられること。 <思うこと> 株式投資では思惑が外れたら、損切りして、得た資金で有望株を買うようにすると、効率の良い資産運用ができます。   例えば、図1のようにA株、B株、C株をそれぞれ20万円保有したとします。保有資産は60万円になります。

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾漆「眠られぬ株を持つな」

相場格言「眠られぬ株を持つな」【ねむられぬかぶをもつな】 <意味> 一つの銘柄に全資金を投資したり、潰れそうな企業の株を持っていたら平常心で正しい投資判断はできません。株式投資をするには余裕のある気持ちが大切であるということ。 <思うこと> 仮に、100株保有して、2万円の利益が出たとします。もし、1000株保有していたら、20万円の利益になります。10000株保有したら、200万円の利益になります。   ただ、保有株を増やすためには多額の投資資金が必要です。そのため

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾陸「判断を誤ることは正常なことだ。それを修正しないのが異常である」

相場格言「判断を誤ることは正常なことだ。それを修正しないのが異常である」【はんだんをあやまることはせいじょうなことだ。それをしゅうせいしないのがいじょうである】 <意味> ウォール街の相場格言。投資家が相場見通しなどで判断を誤ることは少しも不思議なことではなく、むしろ当然である。間違っていれば、それを素直に認め、間違いを反省し、見方を修正すればよいこと。 <思うこと> 「経営の神様」といわれた松下電器産業株式会社(現:パナソニック・ホールディングス)の創業者である松下

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾伍「押し目待ちに押し目なし」

相場格言「押し目待ちに押し目なし」【おしめまちにおしめなし】 <意味> 株を買おうと思うが上がってしまったので、一度下がったところで買おうと押目待ちをするが、相場の勢いが強いときには望みどおりには下がらず、結局高くなってから買うか、あきらめざるを得なくなること。 <思うこと> 図1は「其の拾弐:相場の器用貧乏」で使ったPKSHA Technology(証券コード:3993)の2023年11月頃までの株価です。 其の拾弐ではレンジ相場で売買を繰り返すよりは株価の急上昇

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾肆「株式投資は美人投票に似ている」

相場格言「株式投資は美人投票に似ている」【かぶしきとうしはびじんとうひょうににている】 <意味> イギリスの有名な経済学者ケインズ(1883-1946)の代表作である「雇用・利子および貨幣の一般理論」から引用されたものです。   美人投票は自分が美人だと思う人より、みんなが美人だと思う人が美人に選ばれるように、株式投資も自分が有望株と思っても、ほかの投資家が有望株と思わないと投資は失敗してしまうこと。 <思うこと> 株式投資は必ずしも業績と株価が連動しているわけではな

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾参「下手なナンピンすかんぴん」

相場格言「下手なナンピンすかんぴん」【へたななんぴんすかんぴん】 <意味> 下手にナンピン買いをしてしまうと、損の上積みになってしまうこと。 <思うこと> 表1は株価が2000円の時に100株を購入して、株価が100円下がるたびに100株買い増した時(ナンピン買い)とナンピン買いしない時の平均購入単価と含み損をまとめたものです。 ナンピン買いをした時は株価が1600円になると保有株数が500株になります。平均購入単価は1800円ですので、株価が1800円以上になれば

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾弐「相場の器用貧乏」

相場格言「相場の器用貧乏」【そうばのきようびんぼう】 <意味> 小手先を利かせて売買し目先の小幅な利益は出しても、大きな成果は期待できないということ。 <思うこと> 図1はPKSHA Technology(証券コード:3993)の株価です。 2022年1月から2023年5月下旬まで1750円から2125円で株価が上がったり、下がったりしています。すなわち、レンジ相場です。   このようなレンジ相場を見ると、1750円近辺で買って、2125円近辺で売ることを続ければ儲

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾壱「掉尾の一振」

株式格言「掉尾の一振」【とうびのいっしん】 <意味> 年末最後の売買日となる「大納会」に向けて株価が上昇すること。 <思うこと> 12月に株価が上がると「掉尾の一振」だったなという感じで、12月は株価が上がりやすいわけではないです。   参考までに2010年から2022年までの12月1日と大納会の日経平均の差額を表にしてみました。 表の右端の差額が黒字だと12月は上昇相場、赤字だと下降相場とみることができます。正直、五分五分のように見えます。株価は日経平均株価だけで

なんでもかんでもオススメ本 ◇「相場格言・・・って書いたものの」壱~拾:番外編  注:相場と関係ない内容ばかりです。

はじめに「相場格言・・・って書いたものの」とは相場格言と意味を教えていくうちに、相場とは関係ない経験談に話題が変わっていく、授業中に雑談ばかりしている先生のような気持ちで書いたものです。 自分の遊び心で、本文が終わり、空白が続いたあとに「おまけ」を付けて本を紹介していました。ただ、「おまけ」に気づいてもらえないと寂しいので、ここでは「相場格言・・・って書いたものの」の其の壱から其の拾までの「おまけ」にあたる本の紹介をメインにしました。   「おまけ」のない回はその理由を書き

相場格言・・・って書いたものの ◇其の拾「行き過ぎもまた相場」

相場格言「行き過ぎもまた相場」【ゆきすぎもまたそうば】 <意味> 相場というものは時に企業価値以上に値を上げることも下げることもある。 <思うこと> 株式投資を長年やっていると、株価が天井知らずに暴騰する銘柄をよく見ます。   図1はヘッドウォータース(証券コード:4011)の2022年10月からの1年間の株価です。 2023年1月から7月までの半年ちょっとで株価が10倍近く上昇しています。業務内容はAIを活用したソリューションを提供しています。2023年上半期はA

相場格言・・・って書いたものの ◇其の玖「休むも相場」

相場格言「休むも相場」【やすむもそうば】 <意味> 相場の先行きが不透明な場合や、形勢が不利なときに手仕舞い、次の好機が来るまで模様を眺めること。 <思うこと> 自分は中長期的な投資をするので、株の売買は頻繁に行うことはありませんが、株の買い時と売り時は悩みます。   株を売却して、投資資金が増えると、株を買おうとした時に株価が高いような気がしても、買いたくなります。逆に、株を売ろうとした時に株式市場全体が盛り上がりに欠けているときは、株価が上がらないので、株価が安い