株で大損したYouTuberから学びたいこと「投資で損をする思考法」
株で、めちゃくちゃ損した人のYouTubeでの動画を見ました。
そこから、大損しないために、学ぶべきことについて書いていきます。
プロ野球の監督として有名な野村克也さんの言葉で「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」が有名です。
投資の世界も負けるべくして負けます。大損する思考を知れば、今後投資で勝ちやすくなるはずです。
動画に、投資手法について触れていなかったので、投資の詳細は不明です。
以降、大損したユーチューバーをYさんとします。
どうやって大損したのか、大まかな経緯
Yさんは、今年から投資をはじめました。利確と損切りをしっかりしていて、短期の取引で勝率よく、すごい儲けていました。
ある時、保有をする銘柄の株価が下がり、含み損が-10%に達しました。
「流石にこれ以上は下がらないだろう」と考え損切りをせずに保有することにしたそうです。
その後、思惑に反して、株価が下がり続け、買値から30%下がった時点で、損切りするに至ったそうです。
何が大損に繋がったか
損切りを、ためらってしまった
一つの銘柄で、含み損が-10%生じたら、「何も考えず」に損切りした方が良いです。
なぜなら、含み損を抱えていると、投資家は合理的な判断ができなくなるからです。
たとえば、投資家の心理バイアスに「ディスポジション効果」というものがあります。
ディスポジション効果が働くため、損切りをするのが合理的であっても 、楽観的に考え「株価が上がる」と理由付けをして損切りを行いません。
ですので、損切りの局面で、株価の下がった理由や上がる理由を考えるべきではないです。なぜなら、バイアスが働き、損切りをしない決断をしやすくなるからです。
株価が下がったのはたまたまで、これから絶対に上がると考える
これは「ギャンブラーの誤謬」に近いように思えます。
例えば、コイントスで10回連続で表が出た場合、「次に出るのは表か裏か」と聞かれると、裏と答えたくなってしまします。実際には確率は、2分の1です。
なぜなら、過去に起こった事象は、これから起こる確率に影響は与えないからです。
投資では「株価が下がったら上がる」という考える人が多くいます。
もちろん、株価が下がったあとに反発して上がることがあります。そう考えると「株価が下がったら上がる」と思っても良さそうです。
しかし、一方でそれと同じくらい「株価が下がったら、更に下がる」ケースを目にしてきました。
株価が、高値から30%下落しているのをみると、株価が上がっていきそうに見えます。そこから、更に30%下落して、株価が高値の半分になってしまった銘柄を見かけます。
つまり、株価が下がったことと、今後の株価は、切り離して考えた方が良いです。そうでないと、株価が下がって更に下がる展開に対応できません。
勝率が高すぎるのは、実は良くない
筆者が動画を観た範囲では、Yさんは、勝率が高く、損をした取引が、ほぼありませんでした。
投資において勝率が高いことは、必ずしも良いことだとは、言えません。
なぜなら、勝率を高めても合計損益でマイナスになることがあるからです。
加えて、勝率は簡単に高めることができます。それは、利確を早めて、損切りを遅らせば勝率は高くなります。
利確を早めると、勝つ回数が増えます。一方で、一回あたりの利益が少なくなります。
損切りを遅らせると、含み損が、株価の上昇で利益に変わることもあります。一方で、損切りをしないと、含み損が膨らみ大損につながります。
これにより、勝った時の儲けが小さくなる一方で、一回負けた時の損失が大きくなります。
よくコツコツドカンと表現されるように、たった一回の負けで、今までの勝ち分を吹っ飛ばして損している人をよく見かけます。
なぜなら、人間には損失回避傾向があるからです。その為、「含み益を失いたくない」と考え、利確を早め、「損する回数をできる限り減らしたい」と考え損切りを遅らせます。
そうなると、コツコツドカンで大きな損失を出して、投資を辞めることになります。
投資は、勝率が高いか低いかが重要ではなく、最終的に儲けることができるかが重要です。
最後に
投資では、損切りすべき局面で適切に損切りすれば、大損には繋がらないです。
筆者も損切りせずに痛い目をみたことがあります。
損したり、本などで情報をえることで、ようやく損切りできるようになりました。
人間は、損切りすることが苦手ということを覚えると、今後の投資に役立つのではないかなと思います。
▼損切りの具体的なライン設定について学びたい方は、こちらの記事も読んでください。
それでは、良い投資を。
サポーターになっていただけたら、とてもありがたいです。