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消えた赤い彗星と緑の人/ジークアクス前半の妄想
※機動戦士Gundamジークアクス前半のネタバレが大いにあります※
☆1stガンダムに於ける宇宙世紀はそのまま「宇宙世紀」表記
☆ジークアクスに於ける宇宙世紀は「シン・ウチュウセイキ」と表記
ジークアクスがあまりにシン・ウチュウセイキだったので思わず以前に買った1st関連のおもちゃとか出してしまったよ(タイトル画像)
赤い人の前に今回はカケラも登場しない大元の主人公アムロについて少々。
リアルの時、自分はアムロが大嫌いだった。それはあまりにアムロのあの年齢の男子の描写が生々しかったからだ。フラウボウに上からモノを言い、近しいモノにはわがままで知らぬ相手には何も言えない。さらにはオタクである。あまりにリアル少年すぎてワザワザ見たくなかった。だから嫌いだった。
まあ、そんな少年の成長譚なのだから当たり前か…と悟ったのはかなり大人になってからだった。
では赤い彗星を贔屓していたか?と言えば全くそんな事はなく空気を読めないにも程があり、信頼を寄せる部下を軽々と裏切り使い捨てるので嫌いと言うよりは何かあるたびに冗談めかしく舌打ちしていた。(チッ!またかよ…的に)後年になりダムAでトニタケ氏の赤い人を読み「あ!私らはこんな扱いしてたのだ!」とメカラウロコがボロボロと噴出した(極端な言い回し)
ところが今回のシン・シャアは普通すぎて薄味でツッコミどころがない面白みのない仮面キャラだ。あれだけ小馬鹿にしていたシャアが懐かしく、身勝手だけれどシャアとはあの「ヤラカシテこそ」が必要だったのだと初めて納得した。(長きにわたり蔑んでゴメンナサイ)
さて、あのコンペイトウで消えたシャアはどうなったのか?は既に語る人の数だけ推測ストーリーが生まれている。なのでこの場で私も一席ぶちたい(勝手な妄想なので興味ない方はブラウザ閉じてください)
恐らく同じことを思った方は山盛りでおられるだろうけれど、サイコミュの暴走に飲み込まれたシャアは人としての形を逸し、キラキラの内側(或いはキラキラを超えた果て)でNTの概念としての存在になったのだろう。
だって、ほら、私らはまず一つになってと言えばイデオンだし、シン・ウチュウセイキは庵野さんだからエヴァでみんな飲み込まれたり、人はドロドロになって一つになるのがヨキって補完計画やってたし…(*'▽')
一つ書き忘れているポイントがあったので補足。
「シャロンの薔薇」はララァだろうと言う意見が散見しており、私も即座にララァだなぁと思った。そう、このララァはフラナガン機関で最初にNT及びサイコミュの各種テストに臨んだ(臨まされた?)被験体壱号だと考える。(まぁ、アレですよ。碇ユイ??)(サイコミュ同調最終シークエンスで暴走が起こって消えたとかさ、そんな感じ)
概念となってキラキラの向こう側に存在するララァは常に呼び掛けている。そこにシャアは引っかかった。こちら側とアチラ側のNTが同調しサイコミュが暴走する。そしてシャアも人の形を捨てて概念になった。
「シャロンの薔薇」はジオンでの符号で、それはララァを表しており、フラナガン機関の命題としてララァのサルベージを継続しているのではないだろうか?こちら側に引き戻しさらなる研究対象として固定化したいに違いない。もちろんジオン(てゆーかキシリア様)は軍備に有効活用しようと狙っている。(作中のキシリア様のセリフから何となく妄想)
※もう一つセリフで「シャロンの薔薇」は失われた的なのと、それでもかまわない風にキシリア様が仰る。もしかしたらコンペイトウの一区画にキラキラ通路の入り口が不定期だが出現すると確認されていて、そこからサルベージを試みていた可能性もあるなぁ。そして現時点では入り口が出現する際にララァからのコンタクト波長が強まるのでそれを利用したNTホイホイとして使ってた可能性も否定できない(オラわくわくすっぞ!!)
テレビ版1stではたった一話のみ登場しその回で退場(戦死)する通称(ネットミーム)緑のおじさんだが、サブタイトルに名前がフルネームで使われていたにも関わらず(大人の事情で)瞬殺されてしまう残念なキャラだ。
それが今回は何故か手厚くキャラ立てされている。
公式資料に掲載があるように脚本担当や監督がラブコールしたのだと教えてもらい、成程と半ば納得はしたけれど、あと一つ何か意味付けが欲しい。そして消えた赤い彗星を探し続けるバディと言う役柄からモソモソと思いついたことが一つある。
緑の人は「木星帰り」だ。彼以降「木星帰り」と称されるキャラは幾人か存在するが押しなべて「頭のねじが数本欠けている」風に描かれている。記憶違いでなければ緑の人はふつうだった。きちんと会話ができ、その受け答えも一般人のそれであり、比較しては申し訳ないが赤い人よりまっとうな感じがした。
そんな緑が赤を追い求めている。NT同志の同調があり、MAV戦での特別なコンタクトを経験している故の固執で説明はつくが、そこにもう一声を投げたくなった。
「Universal Century0085 資源採掘に特化した木星は有人の施設は存在しない。その表層よりジオン軍所属兵士の有する識別認証サインの発信があった。急遽現地に赴くための調査団が編成される。その中に木星帰りのあの男の姿もあった」(CV.大塚明夫)
もうお分かりと思う。
完全無人となる木星の資源採掘基地の一画に突然有人と思しき存在が発現するのだ。調査団には緑の人。そして彼らは発見する。無人の基地外壁にもたれるかに置かれた「深紅のノーマルスーツ」。
緑の人は駆け寄り手を伸ばす。
「こ、これは確かにあの方のスーツです。」
では、このスーツの所有者はどこに??
緑の人の新たなる探索が始まる!!
ごめんなさい。
つまりホーガンの「星を継ぐもの」に他ならない。
これがやりたかったのかなぁ?と思ってしまったのだ。
だって、昨年末にこのシリーズの完結編「ミネルヴァ計画」が刊行されたのだから。