イヌゾ

散文、日記、感想、偶に妄想的短文など。 好きなものは鉄塔、鉄道、艦艇、本、絵、仏、バンドなど。

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最近の記事

和宮様御留/有吉佐和子

一度(30年程前)に読了した小説を改めて読み返してみました。 何故いまになって「和宮様御留」なのか? それは偶々実家の母と増上寺の黒本尊さんの脇に和宮さんの立像があったよね?などの会話から、確か左手が無かったんだよね…などと進み、そういえば小説でそれを描いたのって何だっけ?などと話した末にお互い「あれだわ!替え玉の話!」となり細部をすっかり忘れていたので読み返してみよう!となったからなのです(老いるショック) 小説の元になった史実は、増上寺御霊屋の発掘調査の際に書き残されて

    • シティのイベントで速攻手に入れた新書判カバー💕 カワイイ✨✨✨

      • 高円寺フェス/みうらじゅん・樋口真嗣トークイベント

        10月26日(土)に高円寺フェスの恒例みうらじゅんトークイベントに行って来ました。今年のゲストは特技監督の巨匠樋口監督!もうトーク内容は全部怪獣に決まってます!! 私事で恐縮ですが平成ガメラ三部作は本気で好きすぎてシアターに足しげく通いまくってとうとう息子までガメラマニアにしてしまったくらいの好き作品です。 もちろんシンシリーズは大好物!エヴァも延々見続けて(こっちにも当時小学生だった息子を堕としましたw)いる大大大好物!!そんな樋口監督とみうら氏の対談なんて嬉しいにも程があ

        • 広重ブルー/太田記念美術館

          現代でも「青」て退色する色のトップですよね? 江戸初期の錦絵に使用されていた草木から抽出する「青」は瞬く間にその色を失って今に至ります。 今回の企画展「広重ブルー」は歌川広重が「プルシアンブルー」と出会う事で格段に広がった技法をメインに据えた展示でした。 比較展示の墨一色の風景から、徐々に色味が増えていく流れは判りやすく、ベロ藍登場によってそれまでの油性顔料では出せなかった「ぼかし」や「滲み」や「グラデーション」をふんだんに使って四季折々を描いた作品がずらりと並び、近寄った

          Ladies of the Canyon/ジョニ・ミッチェル

          アルバムタイトル(或いは曲名)とアーティスト名がタイトルの時はそのアルバム(或いは楽曲またはそのアーティスト)をどれだけ好きで聞いているかを垂れ流します。 このアルバムに出会う経緯は以下です。 洋楽(ロック・アメリカンフォーク)にハマる ↓ 洋楽を探してラジオの深夜放送を聞き日本のフォークにハマる(当時ブームだった ↓ 六文銭(フォークグループ)の「私の家」と言う曲にハマる ↓ 音楽雑誌で「この曲はジョニ・ミッチェルのLadies of the Canyonのジャケットから

          Ladies of the Canyon/ジョニ・ミッチェル

          銀座阪急に行ってみた

          ちょうど仕事が休みだったので銀座阪急メンズ館に行ってみました。 公式でもお知らせが出ていたのでとにかくみうら氏がイメキャラ的な感じだと言うのだけの理解でした。 そして現地へ行ったところ… 国旗はためく下にって歌われたのは泉谷(チャッピー)しける氏だった。 ここは実家からチャリで15分くらいの場所で、嘗ての日劇は話題の映画観に来る所でした。 モニタには欧米のモデルさんとかが映し出されている筈で、ハイブランドの顧客御用達なのだと思っていました。 そうか… MJは既にハイブラン

          銀座阪急に行ってみた

          病葉草子/京極夏彦と指先から虫を抜いた話

          京極夏彦新刊は「虫」らしいと聞いて大喜びで書店に走りました。 時代物で「虫」と言えば、疳の虫とか三尸の虫とか相場が決まっており、古書肆のシリーズが妖怪に擬えた推理モノなら恐らく今回のは「虫」に擬えての某と推測しました。 果たして予想はほぼ的中し、しかも全体の構成やら文体やら流れやらがたいそう好みだったお陰で、それなりの厚みながら出先にも持って行って一気に読了する程の面白さでありました。 妖怪シリーズと巷説の読者には丁度よい箸休めなのではないでしょうか? ネタばれしない程度に詳

          病葉草子/京極夏彦と指先から虫を抜いた話

          神護寺展/トーハク

          またしてもギリギリに滑り込みで行ってきました。 東京国立博物館(トーハク)の神護寺展/空海と真言密教のはじまり…です。 同行は我が師匠と永年の友。 気になる事はドンドン質問しちゃいます。そしてそこにサラリと適確な解説をもらえます。師匠!お流石ですv 今回のポイントは師匠からの「鎌倉へ行く前の平安仏のがっしり感を是非味わって欲しい」とのこと。 仏初見の頃はやはり慶派のドラマチックデフォルメがとにかくカッコいいとハマりがちとなりますが、その後にいろいろと教えてもらい、拝観し、本を

          神護寺展/トーハク

          京都タワーとガメラ

          東京に住んでいると、例えば東京タワーとかスカイツリーとか行かないよね?てのはあるあるかもです。 そうすると京都タワーも同じなのでしょうか? 一般的見解だと多分行かないのだろうと思います。てゆか、関東在住の自分でさえ学生の頃に修学旅行で一度登って、次は成人してから拾得か磔磔か忘れたけどライ・クーダー観たくて行った時に時間潰すからって行っただけだったです。 その時に見た風景の思い出は全く無く、自分が訪ねた事より京都タワー建築の際に巻き起こった反対や批判の方がずっと鮮明に記憶されて

          京都タワーとガメラ

          みうらじゅんFESマイブームの全貌展in京都

          前回の下館美術館に続き、またしても会期ギリギリでの参加となりました。 しかも今回は「みうらFES弾丸ツアー」と称して京都日帰りでの参戦です(笑) 同行の友氏は同じくかのーさん。現地集合なので時間を合わせて京都での待ち合わせです。 お互いの状況を伝えあいつつ集合時間を確認すると、私が先に到着し一時間弱後にかのーさんが京都入りとなる感じ。そこでその間に京都駅で展開されている「みうらポイント」を先に押さえることにしました。 駅の構内を行ったり来たりしつつポイントを見つけては撮影し

          みうらじゅんFESマイブームの全貌展in京都

          三日連続美術館巡り/山種美術館 犬派猫派

          行ったのは3日連続。 記事はかーなーり間が空いてしまいました(;´∀`) さて美術館巡りのトリは山種美術館の犬猫です。これも同じメンツにて鑑賞しました。家には猫がいますが犬も🩷 優劣はつけられません! ただ以前から少し気になる事があり、今回はそれを確かめよーと足を運びました。 本題に入る前に余談です。 恵比寿駅から山種美術館までは徒歩で充分行ける距離ですが、この時は蒸し蒸しと暑くできれば交通機関を使いたいと同行の友氏も気持ちは同じ。 そこで恵比寿駅前から「学バス」を利用し

          三日連続美術館巡り/山種美術館 犬派猫派

          電車に乗って「初めてのおつかい」

          先日『小さな子供がはじめておつかいに行く』趣旨のテレビ番組を見ていて思い出しました。 10~11歳くらいの頃、親戚の家まで一人で電車に乗っておつかいに行きました。自ら望んで行ったのか、番組と同じに親が『カワイイ子には旅をさせろ』的に行かせたのか、そのあたりの経緯は全く記憶がないので不明です。兎にも角にも小学生の私は保護者ナシで親戚の叔母のところにお届けもの(さらに言うとこの時に何を届けたのかも覚えていない)をしたのです。 実家の最寄り駅は都営地下鉄大門駅。そこまでは子供の

          電車に乗って「初めてのおつかい」

          三日連続美術館巡り/デ・キリコ展

          前日の6月27日に下館美術館でみうらじゅんFESを鑑賞し…。 続けて翌28日は上野にてデ・キリコ展を堪能しました。 前回のキリコ展も行った記憶があるなぁ等と話しながら前日と同じメンツで上野へ向かい、前の時のパンフ(図録と言うよりパンフ的装丁だった)て変形のLPレコードサイズじゃなかったっけ?とか、朧げな記憶を手繰り寄せつつ会場の都美に到着。 今回は大回顧展と呼ばれるにふさわしい点数の作品展示とあり、今まで観たことなかった作品を間近で見られると思っただけでワクワクです。 た

          三日連続美術館巡り/デ・キリコ展

          三日連続美術館巡り/みうらじゅんFESマイブームの全貌展

          間もなく終了する「みうらじゅんFES」へ行ってきました。 GW合わせで開催されており、友人と行きたいねぇなどと話していましたが、互いの都合がなかなか合わず結局終了間近の木曜に行くことができました。 こちらは全国各地での巡回展で、今回は茨城県筑西市の下館美術館での開催です。昨年のさいたま文化センター開催のFESにも参加しましたが、一年ほどで「コロナ画」(みうら氏が描き続けている連作の巨大絵画)が大量に増えたと聞き、新作を含めて是非見たい!とはせ参じたワケです。 みうら氏と私

          三日連続美術館巡り/みうらじゅんFESマイブームの全貌展

          銀座線1000系(特別仕様車)

          5月3日から6日まで銀座線レトロ車両がイベント運行していた。 4日に原宿の大田美術館へ行くので新橋からこのイベント車両に乗った。 同行の友人がタイムテーブルを調べてくれており、新橋で時間を合わせて乗車し、表参道からの戻りでは先頭車両の撮影がしたくて同じく時間を見計らってホームで待機した。 あいにく連休真っただ中のため、ただでさえ手狭な銀座線ホームは人で溢れていて、人と人の合間に滑り込んでは慌てて撮影するしかなかった。 1000系特別仕様車が導入された当時、イベント走行の際に

          銀座線1000系(特別仕様車)