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ロマンスの神様とスイッチバックは三度まで
ロマンスカーが好きです。
あのワクワクするフォルムもですが、(最近はちょっと控えめなのが気になる)メロディホーンがものすごく好きです。
電車を含む車両好きなお友達を誘ってロマンスカーに乗りたい!と秋のある日に乗り込んでみました。
当初の予定だと町田にて乗り込む筈だったのに、わたくしの家から駅までがエライ時間がかかり(バスで行きます)結局予約の車両に乗れないと判明し、即座に乗り友に連絡して次のロマンスに乗車することになりました。
その際に駅で迅速な対応をしてくださった職員の方には山盛りで感謝です。(後日、お礼と謝辞をお送りいたしました)
仕切り直して相模大野へGO!
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1980年代の新宿南口は寒風吹く頃になるとロマンスで溢れておりました。
「ぜぇっこおちょーおぉ~♪まふゆのこーいすぴーいどーにぃのおって~♪」
とロマンスの神様降臨の歌が高らかに流れていたのです。
それを聞きながらとりあえず町田まで乗ろうかな?とロマンスカーの切符を買いつつ、ロマンスの神様は実はロマンスカーにこそ降りるのではないのか?などと意味不明な妄想を繰り広げていたのです。
それ以降も子供を連れてロマンスに浸りに(ロマンスカーに乗りに)行ったりしましたが、ここ最近はご無沙汰しておりました。
さて、今回のテーマはロマンスカーでロマンスにどっぷりとつかり、その後は登山鉄道でスイッチバックしよう!です。
待ち合わせではすっかり遅れましたがロマンスに乗ってしまえばこちらのものです。箱根湯本までは目をつぶっていても連れて行ってもらえます。
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ロマンスカーは絶対的な速度はたいして出ていないのがポイントです。
急行に乗っている時の方が全然速い感じがします。
きっとロマンスカーは途中にあまり停車駅を作らない代わりに、窓外の風景を楽しめるくらいの速度で走行するロマンスなんだと思うのです。
もっと速く走らせたらアッと言う間に箱根や江の島に到着するのです。
それをしないのは箱根や江の島までのワクワク感を楽しんでね!な速度がロマンスなのだと勝手に考えています。
てゆか、ロマンスって言いたいだけだろ?な突っ込みは覚悟しています。
そんな勝手なロマンス考を垂れている間に箱根湯本に到着です。
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箱根湯本は乗り換えが瞬く間にできます。
それは知らない間に自らの乗車していたロマンスカーが箱根登山鉄道のエリアにシフトしているからなのです。
そんな息を吸うがごとくシフトしている登山鉄道にスルリと乗車します。
ゴトゴトと車両は走り始めます。
傾斜角度があまりに大きいのでまっすぐに坂を登ることが難しいために投入されたのがスイッチバックです。
箱根登山鉄道は強羅までの間に三回スイッチバック走行を行います。
閑話休題。
若者の頃です。
当時の若者は一斉にスキーをするのがブームでした。
わたしもご多分に漏れず彼氏にスキーへ連れて行かれました。
お察しのように私はオタクでスキーなんて出来る筈がありません。
それなのに彼氏はドンドンとリフトに乗って上へ上へと行くわけです。
そして良いトコロを見せたかったのか、上級コースからさっさとシュプールを描いて降りて行くです。
残された私は完璧な初心者。考えた末に斜めにヨロヨロと進み、端まで行ったら方向を転換して斜めに降りる。
つまり本能でスイッチバック走法を行っていたのです!(実は似非スイッチバックです)
そんな思い出のスイッチバックを堪能しつつ強羅駅までを一気に登りました。
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丁度お昼の時間だったので昼食を食べられるお店さんを探しました。
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ふっと横道を見たら「大和」の二文字が見えたので迷うことなくそちらに入り、山菜蕎麦を頂きました。
めちゃくちゃ美味しかったです。
ただ、一個だけ残念だったのは艦艇擬人化ゲームを延々やり続けており自らを提督と宣う私としては「大和」は「やまと」に決まっておりました。
が、お店で美味しい昼食を頂戴して落ち着いてから確認したら、お店さんの屋号は「大和(ダイワ)」でした。
ヤマトじゃなかったぁぁぁぁぁw
ヤマトじゃなかったショックを引きずりつつ強羅に戻り山を下ります。
もちろん登山鉄道での下降です。
今度は途中のポーラ美術館でアンリ・ルソーを見たいなぁと話しながらホームに立つと、行きには気づかなかった整備車両が停車しておりました。
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新宿まで戻らずに途中の小田原で降りる鉄友のかのーさんを見送りながら、自分も小田急線で帰路につきました。
本当に目的が電車に乗るの一点のみに絞られていて楽しかったです。
またロマンスにまみれたい!
かのーさんの乗車noteはこちらです。
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