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創作 霊験 (2)-⑦ 豆吉の引越し
このまま仕事に戻っても手に付きゃしないだろ、どうせあんたの住まいになるんだ、豆吉の引っ越しの手伝いに行っておいで、と、女中頭に言われるまま、まだ夢の中にいるような気持ちで娘も引っ越し道中に加わる。
ちっと歩くが、今のあんたなら足に羽が生えてるみてえだからよ、箱根の関所だって超えられるだろうよ、手代からそうからかわれて、娘は真っ赤だ。釣られたように豆吉も赤くなって、仲間の丁稚がくつくつ笑う。
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