ババア旅 2023 11月 四国旅Ⅱ高松篇①
クルマは目指すよ
香川県高松
金比羅様とうどんが待ってる。
待ってる、待っててもらってる。けど、その前、高松市に着く前に立ち寄りければいけないところがある。
旅の前、ババアはよく調べるんですよ。
主に、食べたいものを。
詰めが甘くて、鯛めしみたいにしくじることも少なくないのですが。
名物に美味いものなし。
でも、ご当地モノ、いただきたーい。
高松手前で、どうしても行きたいお店がございまして。
たこ判。
知ってる?〈たこ判〉
ババアは知らなかったよ。
香川県のB級グルメらしい。
たこ焼きでもない。
お好み焼きでもない。
今川焼きでもない。
それはたこ判。
もう食べずにいられなーい。
海の景色から少し遠ざかって、また海に向かう道をクルマは進む。
ツレアイは、やれやれ、状態ですが、たこ判のお店に向かってくれて、到着して、んじゃ、ババア、買ってくるぜ、と鄙びた店へ向かう。
昔の雑貨屋さんを思わせる店構え。
ごめんください、と、入っていくと、大判焼きの鉄板に何やら3.4列、並んで焼かれている。
多分これがたこ判。
声をかけると、店のご亭主と見受けられる妙齢のご婦人が現れて、焼き台の前にちょこりんと立つ。
ご注文は?
あの、たこ判を二つ
玉子は入ってるやつ?
玉子は要らないです。
あ、そうなの。じゃ、40分待ってね。
はいー?
4分じゃないですよね、と、自分の聞き間違えを疑いつつ、
40分、ですか?
と、言われた気がする言葉を繰り返す。
はい。40分。
と、ご婦人はそういうものよ、という感じでゆったりとお答えになる。
え?あの、ここで焼いているのは?
ああ、これはね、玉子入りなの。
じゃあ、玉子入りは、すぐできますか?
玉子入りはすぐできますよ。
瀬戸内のゆったりを見たよ。
さすが、海獣ヒネモスがのたりのたりと過ごす海だよ。
40分とか、ものとも、しないね。
40分大丈夫ですか?でもなく、
40分かかっちゃいますよ、でもなく、
じゃあ、40分まってね、ですよ。
生き方のテンポが違うよ。敵わないよ。
はい、玉子入り二つ。
紙バックをさらに髪にくるんでくれた〈玉子入り〉たこ判を受け取ってクルマへ。
玉子が入ってないやつは40分待つんだって。
玉子入りにしてもらったよ。
紙をカサカサ開いて、片方をツレアイに渡す。
そういえば、予約もできるって書いてあったな。売れ筋の玉子入り以外はすぐに受け取りたいなら予約しろってことかもね。
なるほど。
さて、たこ判。
下半分は、多分切ったタコ片が入ってるのね。真ん中にキャベツ。ソース。そして玉子を落とした上半分を乗せてある。
実食。
うーーーーん。
粉、多いな。
タコ、ないな。
ほぼ300円と考えるとボリューミーだけど、すごく美味しいわけではない。ババア的にね。
一個で、お腹いっぱいになる感じ。
圧倒的にたこ焼きとお好み焼きの勝ちだね。
ババアなら、この半分の量でまとめたい。
でも、それじゃあ、もう、たこ判じゃなくなっちゃうのか。
これから、うどん一軒目と金比羅様にお参りして神椿のパフェとさらにうどん2軒目、夜には予約したお寿司屋さんが待ってるですけど。
なんか、この時点でたこ判一個でお腹パンパンです。
高松篇②に続く
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