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2024年によく聴いたオリジナル曲10選
今週は、12月恒例となっている、2024年によく聴いたオリジナル曲10選です。
近年はチャゲアスよりもそれぞれのソロ曲を聴くことの方が多くなっていたのですが、今年は、サブスク解禁もあって、チャゲアス曲をよく聴きました。
「NO PAIN NO GAIN」CHAGE and ASKA
2024年はチャゲアスの全曲がサブスク解禁となって、大きな話題を呼びました。
いろんな曲を聴いていくうちに「NO PAIN NO GAIN」が全編比喩で構成されているということに改めて驚異と魅力を感じ、またよく聴くようになりました。
当ブログにも、比喩に焦点を当てたレビューを書き、それがアメブロの音楽レビュー部門で2位を記録。改めて「NO PAIN NO GAIN」の楽曲パワーに驚かされました。
「飾りのない歌」Chage
作曲Chageさん、作詞が直木賞作家万城目学さん、編曲十川ともじさん、ミックスには小寺秀樹さん。
これ以上豪華なメンバーの楽曲があるだろうか。
特に万城目さんがChageさんのメロディーの中にある想いをくみ取って、芸術的に言語化してくれていますね。
Chageさんの代表曲となっていきそうです。
「そんな風にして」 はしもとねね
優里さんの天歌一武道会というオーディションで知ったシンガーソングライターはしもとねねさん。
大学生でありながらフォークソングが好きなようで、よくカバーされていますが、オリジナルでも名曲を作り出します。
「そんな風にして」は、弟が作った雪だるまをきっかけに、寒さで心が沈みがちな冬に、平穏で温みがある日常から幸せを感じる様子を描いています。
素朴な美しさが感じられる芸術作品です。
「恋人じゃなくなった日」優里
数々の名曲を生み出し続ける優里さん。
YouTubeの優里チャンネルで頻繁に歌われるので、よく聴くようになったのが「恋人じゃなくなった日」。
出会って付き合ってから一旦別れて恋人じゃなくなった日と、再会してまた付き合うようになり、結婚して恋人じゃなくなった日までのストーリーを1曲で表現しています。
「日」で韻を踏んでいるのも心地よく、数えたら1曲中に「日」が26回出てきていました。
「Pass the Smile」八神純子/宇海-UUMI-
作詞:澤近泰輔さん、宇海さん、作編曲:澤近泰輔さんで歌は八神純子さん、宇海さんという豪華な2024年度FNSチャリティキャンペーンソング。
2人の完成されたボーカルによるハーモニーは、世界を明るく変える力を持ってます。
巷のJ-POPとは一線を画す、人間愛や自然愛、そして慈善の精神を描く大きなスケールの名曲です。
フジテレビは、2024年度だけとは言わず、もはや社歌にしてほしいくらいです。
「黒いマントと真っ赤なリンゴ 」長渕剛
これぞ反骨精神の表現者、長渕剛という熱い名曲です。
誹謗中傷がはびこる閉塞的なSNS全盛社会に立ち向かう意気込みがそのまま伝わってきます。
ラジオ番組で長渕剛さんは、黒いマントを「社会であったり、自分を封じ込めるもの」、赤いリンゴは「純粋なものであったり、自分の正義」と語っておられます。
時代の流れの中で見えてくる歪な制約への問題提起を普遍的な概念に高めて発表する長渕剛さん。このスタイルをずっと貫いておられるのはさすがです。
「宇宙と長野」岡崎体育
タイトルからは意味が分かりませんが、聴いてみるとその意味が明らかになります。
トラウマになっている少年時代の思い出をテーマにしていて、野球でエラーをした原因、スルメというあだ名を付けられた原因をどんどん拡大解釈して歌っていく様子が面白さを醸し出しています。
かといってふざけているわけではなく、音楽は極めて真面目に弾き語りで歌い上げるギャップを楽しめます。
この曲を聴いていると、自分の悩みがいかにちっぽけで、取るに足りないものであるかを逆説的に思い知らされますよ。
「ランデヴー」シャイトープ
2023年に発表された曲ですが、2024年になって知り、よく聴くようになりました。
YouTubeで流れてきた動画『【ギャップ】もしも合コンでキモオタが超歌うまだったらオタクでもモテる説!!!』を観ていたら、この歌を歌うシーンがあって、そのメロディーに一発で引き込まれたのでした。
本家の楽曲を聴いてみると、失恋の痛手から抜け出せない男性の苦悩を描いている切ない名曲で、メロディーと詞、歌声が絶妙にかみ合って、情景が映像のように浮かんできます。
「森の小さなレストラン」手嶌葵
この曲も2023年に発表された曲。YouTubeショートで流れてきてよく聴くようになりました。
作詞:御徒町凧、作曲:森山直太朗、歌が手嶌葵という豪華メンバーで、『NHKみんなのうた』に起用されたんですね。
メロディーとリズムと優しい歌声が心地よいので、多くの人々がショート動画のBGMに使っているんですね。
歌の内容は、童話やファンタジーのように聴こえますが、ラストが宮沢賢治の『注文の多い料理店』へのオマージュがあるとも言われていますね。
「幾億光年」Omoinotake
これは、2024年のヒット曲で、ロングヒットを記録しています。
高音でリズミカルなメロディーを巧みに歌い上げていて、サビのメロディーは1回聴いたら忘れられないですね。
最近のヒット曲の王道を行っていると言っても過言ではないでしょう。
愛する女性との思い出を忘れられない気持ちを途切れなく出てくる言葉で畳みかけてくるところに強い感情が汲み取れますね。