2019年にYouTubeで聴いた楽曲ベスト10
今週は、私個人が2019年にYouTubeで聴いた楽曲ベスト10を発表させていただきます。
音楽を聴くメディアは、CD、DVD、Blu-ray、テレビ、ラジオ、ダウンロード、サブスクリプションなど、どんどん多様化していますが、私が最も聴いているのはYouTubeのMVです。
音楽と映像とコメントが同時に視聴できる。まさに三位一体。最高のメリットですね。
これから、ますますYouTubeのMVは、重要度を増していくでしょう。
では、楽曲ベスト10です。多く聴いた順にご紹介します。
①「歌になりたい」ASKA
当ブログをご覧の方は、予想どおりの結果でしょう。ASKAさんの10年ぶりのシングルです。
事前に公開となったTeaser1からTeaser4も含めると、膨大な再生数になっています。
楽曲は、主人公自らの人生を俯瞰しながらも、さらに大きく人類や宇宙の根源と未来を俯瞰する桁外れのスケール。
そして、ASKAさん以外、生物がいない荒涼としたアイスランドの映像も秀逸で、荒廃した未来の地球を連想させてくれます。
さらに、1500近いコメントも、読みごたえがあります。
これぞ、YouTube時代のMVです。
②「はじまりの桜」畑中摩美
「はじまりの桜」は、今年、畑中摩美さんがnoteで発売した楽曲の中で最も気に入っています。
桜の季節の出会いや学園生活の風景が映像で浮かんでくる名曲です。
世間の常識を覆すように、散る桜を、はじまりの合図ととらえ、新しい季節や出会いを後押ししてくれる希望として描いています。
YouTube動画は、探しても見つからなかったので、畑中さんにお願いして制作させていただきました。
実を言うと、本当は2番も映像化したかったのですが、映像化するのは難しく、断念しました。
フルバージョンで聴くのがお勧めの名曲です。
note 畑中摩美「はじまりの桜」
③「全てが崩れ去った後に」小倉悠吾
楽曲制作の過程で、ASKAさんがアドバイスしたというエピソードにより、有名になった「全てが崩れ去った後に」。
バンドでの挫折とそれを乗り越える心境を描いた名曲です。
1番のサビから入ってくるストリングスが主人公の気持ちを巧みに表現してくれています。後半の歌唱と演奏は、壮大で、力がみなぎります。
誰しも味わっているであろう、大なり小なりの挫折。
この楽曲は、そんな挫折に対するアプローチを描いているので、自分の経験と重ね合わせて引き込まれていきます。
④「ハッピーウェディング前ソング」ヤバイTシャツ屋さん
実は、2年前に公開されているMVですが、この1年、有名YouTuberがこぞって振り付け動画をアップして人気が大爆発した楽曲です。
Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロがどれも完成度が高く、すべてが印象に残ります。若者が好みそうな軽いノリの関西弁歌詞も、ストーリー性がしっかりしていて巧みな構成。
男女のボーカルも効果的で、特に女性の高音の歌声がコミカルさを助長してくれます。
何といっても、作詞作曲、ボーカル、ギターを務めるこやまたくやさんの才能が光ります。彼は、動画制作やデザインなど、様々な芸術の分野で才能を発揮する天才ですね。
⑤「太陽YELL!!」蒼莉奈
名曲「おっちゃん」を聴いて以来、注目している蒼莉奈さんの新曲。
「太陽YELL!!」は、第101回全国高校野球大阪大会・兵庫大会J:COM生中継テーマソングに起用されました。苦難と鍛錬を乗り越えて栄光を目指す高校球児の想いを代弁する応援歌となっています。
蒼さんは、10代ながら、メロディーの成熟さと詞の純真さを、初々しくも類まれな歌唱表現力で見事に融合して、聴衆を惹きつけてしまいます。
⑥「白日」King Gnu
今年、世間で最も高評価されている楽曲ではないでしょうか。紅白にも出場が決まり、全国のお茶の間にこの楽曲が流れますから、ブームを巻き起こす予感がします。
「白日」は、無意識に傷つけて離れていってしまった人を想い、後悔する気持ちを描いた楽曲です。降りしきる雪に想いを託し、すべてを覆い尽くして凍らし、何もなかったことにしてくれ、という心の叫びが切なくなります。
この曲を初めて聴いたとき、乱高下するサビのメロディーに驚きました。デビュー当時の椎名林檎さんを彷彿させるインパクトです。
こんなメロディーを名曲として成立させてしまう常田大希さんの表現力の高さには脱帽です。
⑦「令和」レペゼン地球
DJ集団として有名になったレペゼン地球ですが、J-POPスター、ロックスターになれる素質も持ち合わせていると感じさせてくれるのがこの「令和」です。
BメロはLUNA SEAを彷彿させておきながら、サビはサザンオールスターズを彷彿させる作りになってます。
破天荒なメンバーたちと音楽の完成度のギャップにやられました。
今年は、いつ改元になるか、いつ新元号が発表されるか、新元号発表後の1か月間の空白時、資料作成はどちらを採用するか、など、仕事で悩まされた方は多いでしょう。
でも、今となってはこの楽曲が歌うとおり「呼び方がただ変わるだけ」でしたね。
⑧「俺たち金持ちYouTuber」カルxピン
数多くいる有名YouTuberの中で、ひときわ異彩を放つ存在と言えば、ヒカルさんでしょう。
企画力とトーク力が突出していて、まさに令和の島田紳助さん。
そんなヒカルさんがピンキーさんとユニットを組み、ラファエルがプロデューサー、作曲がウタエルさん、作詞がシバターさん、と才能あるYouTuberを結集して作り上げたのがこの楽曲。
同業YouTuberの才能を的確に見抜いて起用するヒカルさんのテーマ曲とも言えるこの楽曲は、ウタエルさんの作曲センスとシバターさんのパワーワード満載の作詞センスが絶妙に融合しています。
⑨「空の青さを知る人よ」あいみょん
同名映画の主題歌として制作しながらも、自らのオリジナリティーも詰め込んで融合させた王道ポップスです。
あいみょんの楽曲は、CDシングルやカラオケが全盛期だった1990年代のJ-POPを思い起こさせる名曲が数多くあります。
今回の楽曲も、心地良さと親しみやすさが抜群です。なのに、青春時代の恋をずっと引きずり、失ってしまった恋人と過ごした日々を未だに想い続ける男性の哀しい習性を描いています。
あいみょんさんの声質は、男性主人公でも女性主人公でも自由自在に表現できるほど稀有ですね。
⑩「us」milet
1回聴いただけで印象に残る楽曲は名曲なのでしょう。
初めて聴いて印象に残るのは、メロディー、リズム、声の組み合わせが絶妙であること。
この楽曲は、それをきっちり満たしていますね。
しかも、道ならぬ恋をする情熱と、告白を迷う気持ちが入り混じって、感傷的な気持ちにしてくれます。
以上、私が2019年にYouTubeで聴いた楽曲ベスト10でした。
数多く聴いた楽曲群の中でも、メロディー、リズム、声の融合に耳を傾けていき、最後は詞の良さに引き込まれて好きになります。
2020年も、様々な名曲が生まれることを願っています。