「スナック和樂」で見えたWebメディアの行き先
皆さんこんにちは、犬山さんぽ編集長の岩田です。はじめましての方ははじめまして。
以前から、犬山さんぽには犬山さんぽ用のnoteがあっていいよね~なんて思ってたのですが、ついにアカウント作りました。で、この先犬山さんぽでアップした記事のまとめや、その週の活動報告、犬山さんぽとして参加した講演会の雑記録などはこちらのnoteで発信していこうと思います。
さて、犬山さんぽとして初の投稿は、小学館の和樂さん主催のオンラインスナックの参加感想記事から。編集長の高木さん(@warakuweb)の呼びかけ?で始まったこの企画に参加しました。
編集長の背景がエヴァだったこと、鳩さんが実は人間だったこと、chiakiさんがちょっと眠そうだったことをふまえて、高木編集長のnote記事である新人研修の資料を交えた70分とても楽しい時間でありました。
黙って聞いてるのもなんですから、感じたことをまとめていきたいと思います。お付き合いくださいませ。
ちなみに…小学館の新人研修資料はこちら↓
これを読むだけでも結構ためになる。ロバのパン屋の下りは必読。若者よ、労働とはあれである。
ではまとめに入っていきますね。。。
出版社が本を出版することの社会的意義
出版社と聞いて、これを読んでくれている読者さんは敷居が高く、果てしなく縁遠い企業だと感じないだろうか?筆者の場合は出版社からサラリーマン人生をスタートさせているので、そこまで感じることはないのだが、書店に並ぶ書籍を見るとそれだけで崇高な企業のイメージがあると思う。
出版不況という言葉が出始めてかれこれ10年くらい経つと思うが、出版社の中の体制はきっと変わってないんだろうなと筆者は思う。
筆者が務めていた出版社は今でも雑誌から漫画、新刊などあらゆるジャンルの出版物がある。
出版社は(本を)出版することがゴールになっている気がしてならない
ZOOM会議で高木編集長が疑問符を付けて発言した言葉だ。もやっとするかもしれないが、出版社の社会的意義は本を出版することの出版文化を考える社会的意義を考えてないと感じるという。
実はこれには筆者も感じていたことで「あぁ、ここにもこんな考え方する人が居たんだ」と少しだけ嬉しくなってしまった。
筆者の場合は小説の著者という立場から本を作ることのキャリアがスタートしている。今なぜ書いていないかと問われると一つだけはっきりと「僕よりも圧倒的な才能が小説家の世界にはいるから」と答えている。
でもこれって、あきらかな他人と自分を見比べて、自分を下げている行為ではなかろうか?明らかな他人なのだから、違って当然。同じ題材で違う物語になるのなんて、落語の世界では当たり前だし、結局自分が逃げただけだと今では思う。
それともう一つ、出版文化という言葉だ。
本とは?一冊が商品のはず。いつの間にか出版が目的になって、世の中に出てしまったら勝手に売れていくものとの認識が深くなってないだろうか?
小説なんかは売り出してからが勝負。重版がかからないと印刷代すら回収できないのだから、書店巡りをしてサイン会を行い、新人賞受賞のときは華々しく新聞各社に取り上げてもらわないことには売れもしないのである。内容どうこうは別にして。
つまるところ、和樂の挑戦は今、このコロナ渦の真っ只中に始まったわけで、記事の一つ一つが勝手に和樂をプロモートし、関わる人間がそれの手助けをしているに過ぎないのではなかろうか?
Webメディアは日本の文化を民主化できるか?
最近筆者が感じていた問がこれ。Webメディアの存在理由だ。
犬山さんぽは犬山やその周辺のことをより深く読者に知ってもらおうという理念で始めた。ニュース記事だけでなく、ここにこんなのあるよ~とか、文化はどうなのよ?とかこんなの始まるよ~といったニュースに+何かを足したメディア理念を持っている。
そこには女子高生が撮りためた写真を発信する場があったり、時代をイラストで描くイラストレーターがいたり、とにかく自由な発想とフットワークで記事を書き続けていた。が、今年に入ってなんだか方針が違うな、店舗の紹介だけじゃつまらないなと、小さなホコリのような違和感に苛まれ、このコロナ渦で深く考えさせられることとなってしまった。
そんな心中の中、高木編集長のnoteを読ませてもらい「この人達は~?」と覗いたのだ。
この小さなホコリみたいな違和感は、高木編集長も長らく持っていたんだと思う。なぜかって?
日本文化の民主主義とは「みんなが気軽に日本文化を語れる場所」がいい
この一言に集約されていると思う。茶の湯や着付け、日本舞踊も日本文化。でも江戸の時分はそれrが大衆文化だったはず。いつの間にか高尚な敷居の高い行いになってしまい、気軽さが失われた。
日本は海外のいろんな文化を飲み込める寛容さがある
驚いた。はじめて雑誌の編集者からこの言葉を聞いた。まさにそのとおり。日本文化ほど海外の文化をうまく咀嚼していて、日本風にアレンジし続けている。でも古来の文化も忘れていない。そんなところが好きなのだ。
よく考えたら秋田犬だって日本文化だ…
(すいません、汚い部屋お見せして…。フォロー大歓迎っす!)
よく考えたら日本犬はブランドでもなんでもない。秋田犬だって日本文化の象徴だ。
問題は、Webと紙の境界線が薄くなった今、どの出口を目指していくのか?だ。この疑問符も非常にわかりやすく解説されていて、和樂さんは「一つの商品がそれぞれにメディアの役割を果たすように仕掛ける」だと。
では地域メディアがこれから生き残るには?少しというか永遠の課題として時代を飲み込みながら進んでいけばいい、そんなことを感じた貴重な70分だった。
犬山さんぽはこちら↓
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