お金の秘密・鼻水垂らして涙が止まらなかった話
あなたはお金が好きですか?お金ってなんだと思いますか?どんなイメージを持っていますか?
13年前、わたしは元夫と彼の母国であるアフリカのギニア共和国に子どもたちを連れて移住した。
それ以来、ギニアの昔ながらの貝や砂をつかって占いをしてくれる呪術師に会いに行くことはあっても、日本の占いには全く興味がなくなっていたし、今月の射手座さんの運勢なんて見たいとも思わなかった。
数ヶ月前のこと、大好きな作家ひすいこたろうさんのYoutubeを見ていたら、情報推命学という占いを京都でされている木村忠義先生のお話をされていた。妙に興味を惹かれて木村先生のホームページを覗いてみたら、優しそうに微笑むおじいちゃんの姿があった。
どんな占いなのかも確かめず、その木村先生のお姿で決めた。
このおじいちゃんにわたしの今後の生き方についてアドバイスをいただきたい。
「このままだとじぶんを好きでいられなくなる」「こどもたちの為にもいつも笑っているじぶんでありたい」と、数年前にシングルマザーとして2人の子ども達と生きる道を選んだ。
子どもたちの父親、元夫と別れたのだ。
それから感じていたへんな罪悪感や胸と胸の間をチクチク刺してくるあの痛みが、瞑想やものの見方を変えることでやっと薄らいできたところだった。
今までじぶんの心のままに生きてきたけれど、改めてわたしはなにが好きだったのか?なにがしたいのか?毎日じぶんの心に聞いていた。
そんなわたしにあのおじいちゃん、木村先生の笑顔がヒットした。
それから約二週間後、国際電話で京都の木村忠義先生に鑑定していただくことができた。
こちらから生年月日と名前をお伝えすると、わたしの生まれた意味、使命、得意なことなどを教えてくださった。
全てのことが納得いくことばかり、しかも庭で育てたいと思っていた「ひまわり」が先生の口から出てきた時には正直怖くなった。
こちらからの質問にも魔法使いの如くなんでもお見通しのように答えてくださった。
ギニアの呪術師みたい、スピリチュアル的にも何か見える方なのかもしれないと思った。
ただ一つ、よくわからなかったことがあった。
それは、お金について。
先生はお金のイメージを変えればお金はどんどん入ってきますとおっしゃっていた。
わたしはお金は大好きだし、いつもお金大好きと言っている。お金には良いイメージしか持っていない。それならどんどんお金が入ってきて、とんでもないお金持ちになっているはずだ。
しかし、そのあとでお金についてわたしはなにもわかってなかったことに気がついたのだ。
その頃、世界中を旅したいと夢みる我が息子は、ギニアから東京に拠点を移し、本業のパーカッショニストとしてのお仕事や飲食店でのバイトを始めていた。
円安の影響で、わたしたちのギニアでの生活費や仕事の経費は今までの2倍以上になった。追い討ちをかけてギニアの物価上昇も容赦ない。
そんな事情を知る息子は、「ママ大変でしょ、お金送るからね」と、はじめてもらったギャラを全額わたしに送ってくれた。
「僕が日本に行った時の旅費はママが出してくれたから」と、催促もしていないのにお給料が入ると自らお金を送ってくれた。
「僕は絶対にママにおうちを買うからね」と言って、夜通し寝ずに働いて手にしたお金を、なんどもわたしに送ってくれていた。
ある時、息子が送金してくれたお金を銀行で受け取りお札を数えていると、息子へのいろんな想いが溢れてきて涙がぼとぼと落ちて止まらなくなった。
その瞬間、こんな声が聞こえた。
お金は愛だよ。
そう、お金とは愛そのものだったのだ。
大切な人の幸せのために、じぶん自身の幸せのために、みんなの笑顔のために誰かが頑張った優しさの証、お金は愛の結晶そのものだった。
確かにわたしも子どもたちを愛しているからこそ必死に働いてきたじゃないか。でもお金もまた愛だったなんて考えたことはなかった。
どんな辛い時も、子どもたちの存在に救われ乗り越えられてきた。
そしてまた、息子のやさしさに救われ、こうしてお金の本当の姿を知ることができた。
あの時に木村先生がおっしゃっていたお金のイメージの本当の意味が、やっとわかった気がした。
お札を触ると、今でも鼻水垂らして嗚咽したあの瞬間が蘇ることがある。
そんなときは、お札に「ありがとう」と話しかけ、このお札がどんな人たちのどんな幸せを作ってきてくれたのだろうと思いを馳せる。
そして
日本で頑張る息子に「ママは世界一の幸せ者だよ」と心の中でありがとうパワーを送り、世界中のママと子どもたちの幸せを祈るのだ。
(パパの幸せもちゃんと祈ってますよ)