がん患者と家族のストレスマネージメントに関する考察ーイントロダクションー
わたしは2016年3月に卵巣がん、腹膜播種を起こしていたのでステージⅢCの診断を受けました。残念ながらあっという間に再発したため、2、3週間に一度の化学療法を2019年12月まで続けてきたところで、この文章を書いています。実はわたしの父も肺がんと多発性骨髄腫を罹患し、2010年に他界しました。ですからわたしはがん患者本人であり、がん患者をもつ家族でもありました。
がん患者やその家族には、病気の苦しみ、医療への不安、再発の恐怖、治療中の副作用に伴う苦しみ、生活上・経済上の苦悩