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《ようかいけんきゅうけいかくしょ》 大学院受験の巻 〜始まりは部屋の片付けから〜
わたしは、『妖怪の音』について研究しようとしていて、いくつかの関連記事を《妖怪と音を巡る旅》というマガジンにまとめています。
このマガジンの副題は、〈いつか論文書きたいな〉。
その一歩を踏み出します☆
受けるのは、放送大学の大学院。
今週、面接試験があって、めっちゃ緊張しているので、自分のため、復習&記録のために、これまでを振り返ってみることにしました。
これまでのいきさつと研究計画の内容を、二回くらいに分けて書いていこうと思います。
始まりは、部屋の片付けから。
▶︎これが休むということかあ〜
わたしは、これまで何回か記事で書いていることなのですが、うつになって、自宅で療養生活を送っています。
どこかで書いたかな、昨年の今ごろは入院までしていました。
入院中は、得られたことがたくさんありました。
そのなかでもいちばん大きかったことが、「休む」ということ。
「これが休むってことかあ〜」って、カラダ全体で、アタマでなく全身で、ほんとうに「休む」ということがどういうことかを知った。
実は、入院するまえの三年くらいのあいだでも、何回か動けなくなったことがあって、会社を辞めたりもしていた。
けれど、そのときは「休む」なんてぜんぜんアタマになくて、こんなになってる場合じゃない!って焦って色々動いてしまった。
それがだめで、もっと状況を悪くしてしまった。
焦っていたんだなってことは、いまだから言えること、分かることなんだけどね。
ともかく、入院することで、強制休養!になった。
入院になると、持ち物は服くらいだし、勝手に外にも出れない。だから、焦ったところで、何もしようがなくなる。
何もすることがない。
そんなとき、さっきの感覚「休むってこういうことかあ」がやってきた。
わたしの生活の中心は、「休むこと」になった。
▶︎ワクワクが湧いてくる!
休みかたみたいなものが少し分かってきて、入院生活を送っているうちに、ココロが少し軽くなってきた。
今でも忘れられないのは、自然と「意欲」が湧いてきたこと。
ふわっとココロのなかから、ココロのそこから、文字通り湧いてきた。カラダのなかにコポコポあふれる泉ができたようだった。比喩じゃなくて、本当にそんな感じだった。
嬉しかったし、こんな気持ちになるんだって自分でもびっくりした。
3ヶ月くらい、入院していた。
退院したとき、まず始めたのは部屋の掃除だった。
入院前はほとんど動けなくなっていたので、自宅は荒れ放題。
でも、掃除の意欲も湧いてきた。
しかも、「掃除しなきゃ!」じゃなくて「きれいにしたい」「好きなものに囲まれたい」だった。
上の写真は掃除したときのもの。嬉しくなって思わず撮ったのを覚えてる。
ここから始まったんだよね。
部屋を片付けていると、子どものとき、中学生くらいになって自分の部屋をもらえたときの気持ちを思い出した。本棚にはこの本を並べよう、机の上にはあれを飾ろう、なんてワクワクしてた。自分の世界が広がる感じ。
そのワクワクが、よみがえってきた。
裏を返せば、大人になってからは、あのワクワクを忘れていたんだとも気づいた。一人暮らしを始めてから、わたしの部屋はずっと汚かった。
自分は、ただただ片付けができないダメなひとだと思ってた。
でも、いまは分かる。分かってあげられる。そうじゃないって。
ずっと頑張ってたんだよね。余裕がなかったんだよね。
いまは、よく頑張ってきたねって言ってあげられる。
もうがまんなんかしないでいい、もっともっと好きなことに囲まれていい。
ワクワクが湧いてくる。
やったね!
ワクワクのさきに見つけたもの
▶︎『学問』したい!
ワクワクの泉に、フタをしない。
ちゃんと休めば意欲はちゃんと湧いてくる。
退院してからの目標は、自宅でも休めるようにすることだった。
焦らずに、休むことを生活の中心に置いて、一日を生きていく。
病院から出て、休むのは大変だ。
いろんなことが目に入ってくるから、いつまでこんなふうにしてていいのかって思っちゃう。焦る。不安になる。
そのなかで、ちゃんと休むというのは、ほんとうに大変だ。
もしこれを読んでいるひとのなかで、そういう時期のひとがいたら、すごい分かるよー。休むのって大変だよね!お互い頑張って休もうね。
頑張って休んでいるうちに、ひとりで家にいても意欲が出てくるようになった。ワクワクがちゃんと湧いてきた。
ワクワクは噴水のように吹き上がって、そのなかに『学問』があった。
勉強したい!
世界の広さを知りたい!
それがわたしは好きなんだ!
あふれる好奇心。知りたい知りたい、の水しぶき。ワクワクが止まらない。
あふれる噴水に身をまかせていると、ふと、忘れ物を思い出した。
それがこの《妖怪と音》についての研究論文だった。
わたしは、学生時代、大学院まで行ったのに途中で挫けてしまって、論文を書かなかった。
でも、いまならこう言える。わたしがダメだったから論文を書けなかったんじゃない。わたしは、わたしのワクワクを大事にすることを知らなかっただけなんだ。
わたしが、わたしのために咲かせてあげられなかった花だ。
大人になってからワクワクを忘れていた、ってさっき書いたけど、ワクワクの芽は、ちゃんとそこにあったんだよね。
だから今度こそ、大事にする。わたしのワクワクを。
いくよ!
*
今回はここまで。次回へ続きます。
次は、『研究計画書』(今回出願したときに作ったもの)の内容を振り返ってみたいと思います。
見出し写真クレジット:"Adventure" by Scarlizz
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