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PROLOGUE-ONLY どこまでもはじまりつづけるSF

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プロローグだけのSF小説を書いていきます。散らかし放題、わたしの宇宙のインフレーション&ビッグバン。もしかしたら、だんだん上手になっていく過程を見ることができるかもです。 マガ…
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トマトは星の海を歩く

 そのトマトが意識を持ったのは、陽の眩しいある夏の午後のことでした。  はじまりは、小さな小さな問いかけ、からです。 *  見渡す限りのトマトの森が世界をぐるりと覆って、反転した地平線のどこまでもどこまでも広がっています。大空がゆるやかな凹曲線をえがく地平線の奥へ奥へと吸いこまれて、その果てにある収束点が、はるか遠くもやのなかに霞んでいます。  さわやかな音を立てて飛び立つのは、水撒き鳥の群れ。透明な翼からは霧雨がこぼれ落ちて、珠虫色に光っています。細やかな水の粒がトマト

プロローグばっかりのオリジナルSFを書いていく。《わたしの宇宙への旅》

宇宙が好きで、SFを書いてみたくて、まずはプロローグばっかりをたくさん書いていきます、というお話です。 とにかく宇宙が好きなのです ◆子どものとき  子どものときから、宇宙のはなしが好きでした。  宇宙の本は、大きくて重かった。  太陽系。太陽からはじまって、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星。海王星の青さには、とりこになってしまった。惑星探査機ボイジャーの探検をワクワクしてテレビで見ていた記憶。いまは太陽系を飛び出したってね。すごい。太陽系を飛び出せば、そこ