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【講演記録】第3回「10日間で作文を上手にする方法」(Part9:編集されたテキスト)いぬのせなか座連続講座=言語表現を酷使する(ための)レイアウト【更新準備中】
編集されたテキスト
正直に打ち明けると、「4.1.じっさいの発話を模した書き起こしテキスト」から「5.1.加筆を受けた再加筆の完了」に至るまでに、どれくらい時間が経つか分かりません。
書き起こしテキストはいまのところ61,323文字で、目次や引用を除いても500文くらい。これがどこまで増えるか見ものです。みんなの構想は、この講座の枠組みには早々に収まらなくなっていて、独立したテキストとして分流することがすでに予想されます。他の寄稿や、次号の収録作、今度の座談会へも展開することでしょう。枝分かれしたモジュールが絡み合って、歴史あるソースコードの共同管理に似てくる気もします。
逆に、ほとんど書き加えられない未来もありえます。だって、ひとは、忘れるから。3ヶ月前の記憶をいつまで保っていられるか。半年後なら、1年後なら、3年後ならと想像すると、5年後にこのテキストの再読される確率が、他のテキストと比べて著しく高いとは言えないでしょう。これはアーカイヴス全般に通じる問題で、「だれがいつ欲しがるとも知れない資料に、いつまで・どれだけコストをかけるのか」に、万人が納得いく答えを出すのは難しい。
直近では、みんなの予定をみる限り、2019年11月下旬までに着手できれば幸先よいといったところ。今年の冬が終わるまでには完了しない見通しでいます。ありがたいことに、いぬのせなか座は10月末まで何かしらの依頼仕事が入っていて、主に土日を執筆と編集の時間に当てていますから、それぞれの休息や学習の時間を割り引くと、スタートアップ企業の開発ロードマップみたいに大胆不敵な計画は示せません。
ぶっちゃけ、みんなの新作が早く世に出たほうがいいし、このテキストに手を入れる優先度は低くあるべきなんですよね。僕は2024年までその種の文章を公表しないので、「メモ」への応答は続けて行くけれど、もしかすると「編集されたテキスト」は最後まで作られないかもしれません。「雑談の完成度とは何か?」と考え出すと、ややこしい話ですが。
何にせよ、著作(Work)とは私的(Private)なものです。ひとりの書き手がじぶんの心を奪うのを、ひとりの読み手はいつまで、どこまで許せるか。ひとりの読み手の心をいくらか手に入れたいと願ったとき、ひとりの書き手はじぶんをどこまで高め、広げなければならないか。この2つの問いは、ぼくたちの言葉が広がり、もつれ、固まるまでに、どういう力が、どこに働くのかを解き明かす糸口になるでしょう。それさえ分かれば、作文を上手にスル方法なんて、せいぜい10日間もあれば編み上げられるような気がします。
(「編集されたテキスト」は、有料ページに収録されていません。上述の通り、お買い求めいただいても、更新されない可能性があります。あらかじめご了承ください。もちろん、「スライド資料」「書き起こされた会話」「機械翻訳テスト結果」など、他の有料テキストは読めるようになりますので、ご安心ください。)
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