ご神木を切り倒して金塊を奪い合おう!マイシティ完走覚書
昨年4月から月1とかのペースで友達4人で集まって遊んでいたマイシティ、24エピソード完走しました。
以下ネタバレあり感想です。
それぞれのプレイヤーが自分の街のボードに、カードでランダムに指示された建物のパーツを配置して、ポイントを稼いでいくゲーム。
ライナー・クニツィア氏のゲームだしきっといろんな工夫があるんだろうな~とは思ってましたが、シンプルでありながら毎回どんどん変わるゲーム性、下位メンバーの強化で差がつきすぎないようにするアップデート要素など、24エピソードずっと楽しく遊べました。最終順位は下の方でしたが…!
最初はみんなそれぞれの街を独自に発展させて工夫をこらしてキャッキャしてたけど、金塊が出てきてから露骨に争いになり始めて、街の作り方も金塊重視でめちゃくちゃになっていきました。金って恐ろしい。
ちなみに私はゴールドラッシュで争う仲間たちを後目に、ひとり地道に井戸の周りを埋め続けるという前時代的な工夫でポイントを稼いでいたのですが、井戸は結局すぐ埋められてしまったし、あとの時代になったら金塊を集めてないのはかなり不利になったので、普通に時代の最先端にはついていくべきだな…という教訓を得ました。
街の発展のようすは各エピソードのルールブックで簡単に描かれながらも、明確で劇的なストーリーみたいのはなかったのですが、それぞれの街の辿ってきたヒストリーによって盤面だけでなく設定にも個性が出てきたのは面白かったです。
私の街は「かつての井戸での栄光が忘れられない、金塊が全然ない貧しい街」って感じでしたが、他にも「御神木を全然大事にしない、むしろ何らかの悲しい過去から御神木を恨んでいて積極的に切り倒していく街」や「十字形の教会パーツ配置で大失敗した悲しい過去が有り、その悲劇を教科書に載せてずっと語り継いでいる街」などなど。マイシティ、悲しい歴史のある街が生まれがち。
君だけの街の物語を作ろう!!それがマイシティだ!!!
ただ十字形の教会パーツはいつの時代でもほんとに邪魔すぎたので、みんな揃って
「早く宗教捨てる時代が来ないかな~!!」
って物騒なことを願ってました。残念なことに最後までしっかり残ってましたが。教会パネル全部破棄するかわりに宇宙船侵略とか、ラストでそういうトンデモ方向に行かなかったのは、まあそれはそれでこのゲームらしい実直な面白さですね。
あと「金塊制覇!」「鉄道制覇!」「環境改善!」みたいな、途中で達成したときに宣言するワードが独特の語感で楽しかったです。これドイツ語の重々しい単語の響きだったら余計すごいことになりそう。