脚本・とある飛空士への追憶(1)
○路地裏
シャルル(10)、うつぶせに倒れている。
シャルルのモノローグ
「たとえば今日みたいに、一日の稼ぎを腕ずくで取り上げられ、殴られて腫れ上がった顔を地面にこすりつけているとき。ぼくはひとりの女の子を思い出すことにしている」
○デル・モラル屋敷・中庭(回想)
幼いファナ(7)、シャルル(9)に語りかけている。
ファナ
「あなたはとっても強いひと。あたし、あなたを尊敬してる」
幼いシャルル、不思議そうにファナを見下ろす。
ファナ、微笑んで、シャルルに抱きつく