スクリーンショット_2020-01-09_17

センメルヴェイス反射

こんちわ。ツヨミンです。

前にこういう記事を書きました。

「正しいこと」の多くは移り変わる可能性がある。

でも、今信じてることを違う「新しいこと」が出てきた時に中々それを受け入れるのって難しいです。

母親たちの救い主

センメルヴェイス・イグナーツという人がいました。
1800年代のハンガリーのお医者さんです。

何をした人かというと「手洗いの大事さを証明した人」です。

当時の出産では、妊婦の死亡率が10%近くもありました。
しかしそれは病院で出産した人の数字で、自宅で出産した人は死亡率が低かった。

「なんで??」

と思ったセンメルヴィスは、当日の医者達が治療した血まみれの服で歩き回りそのまま次の患者と接していたことに注目しました。

「これ、不潔だからじゃね?」

と考えたセンメルヴィスは医師の手洗いを推奨しました。
しかし、当時の医師達からは鼻で笑われ、学会でも否定され、最後は精神異常者にされて病院に入れられて亡くなりました。

彼の死後、様々な人が消毒や細菌の研究をすることで主張が正しかったことを証明し、今では常識となっています。
彼のおかげで、多くのお母さんが救われることになりました。

めちゃくちゃ簡単に要約するとこんなかんじ。
(詳しくは自分で調べてみてね)

プライドと思い込みが邪魔をする

セルメルヴィスの主張が受け入れらなかった大きな理由の1つは、医者達のプライドと権威にありました。

セルメルヴィスの主張を認めるならば、多くの人が亡くなった原因は
「自分達が不潔だったから」ということになります。
全くもってその通りなのですが、その事実は感情的に受け入れにくかった。

また、当時はまた細菌の存在などもはっきり証明されていなかったので、彼の主張は常識から外れた妄想や思い込みであると扱われました。
(当時は細菌が感染した膿を見て瘴気や霊気のせいであるという考え方すら一般的でした)

実際には彼の研究の証明の仕方が下手だったとか色んな事情があったらしいですが、それを差し引いても「自分が見たいものしか見ない」のが人の特性の1つであるのではないでしょうか。


でも、そうだと分かっていれば自分で気をつけることができますね。

僕自身もかなり思い込みが激しい方の人間です。
確証バイアスに陥ることも多い。
自分が信じたいものだけを見て、視界や意識が狭くなってしまい思い込みの世界に生きることが無いようにしたいなと思います。

そして、その時は取り上げられなかった物事も、誰かが求める限りいつかは表に出てくるということを信じて日々を生きていきます。

10/243

いいなと思ったら応援しよう!

西村太嘉
サポート頂いた分は、みんなが自分の強みを知る機会になるイベントとかの費用にします〜!