【フィアスコリプレイ:閉じたる村落】① ~熊伝説の村~舞台設定/第一幕一巡目
※このリプレイには近親相姦・獣姦・食人要素などが含まれております。
フィアスコ 【https://conos.jp/products/fiasco/】
プレイセット:閉じたる村落
第一幕終了時のプレイマット。
アイコンは
【 http://belle.ifdef.jp/ 】【 http://nanos.jp/chopsticks01/ 】
【 http://kamchee.chottu.net/ 】【 http://icooon-mono.com/ 】
よりお借りしています。
どどんとふのマップマーカーは便利。
【フィアスコとは】
GMなし、PL3~5人で映画チックな即興小説を組み立てていくゲームです。
色々な世界観で遊べますが、基本的に喜劇みたいな惨劇に仕上がるようにシステム設定されています。
1.キャラメイク:最初に全員の関係性と舞台、小道具、動機を全員で決める
2.第一幕:関係性と動機に沿って一人ずつシーンを作って繋げていく×二周
3.転落:物語中盤でPC達を混乱に陥れる要素を決定
4.第二幕:悲喜交々のラストに向けたシーンを二周する
5.残響:手元のダイスを振って各自のエピローグの悲惨度を決定する
【舞台設定】
■PC1:鈴鹿志緒(すずか しおり)
女/16歳 鈴鹿神社の巫女。現人神である慶の世話をする巫女。
村の儀式で熊神を屠る前の生贄として慶に喰われる運命にある。
子供が出来たらしい事を悩み、誰にも話せずにいる。
↓
「人間関係:宗教/現人神×生贄」
「場所:お屋敷/屋根裏部屋」
↑
■PC2:慶(けい)
オス/28歳 久磨村の女の胎から現人神として産まれた人語を喋る黒熊。
父親は熊子の予兆を見て村を捨て失踪、母親は絶望し身を投げ死亡。
鈴鹿神社の屋根裏で普段は引き篭もって暮らしている。
村の儀式で熊神として、志緒を喰らった後に殺され生き胆を取られる運命にある。
志緒と肉体関係有り。菊臣の母の身を案じている。
↓
「人間関係:田舎/熊×人間」
「動機:真実を知りたい/彼(ら)の沈黙の理由を」
↑
■PC3:和村菊臣(わむら きくおみ)
男/22歳 幼い頃失踪した実の母、真雛の行方を案じている。
母の死んだ親友の息子である慶と親しくしている。
父親に不信感を抱き、腹違いの妹、雛菊とはいつからかぎくしゃくした関係に。
↓
「人間関係:因習/異母兄弟」
「物品:情報/金庫の暗証番号」
↑
■PC4:和村雛菊(わむら ひなぎく)
女/16歳 中学卒業後、実家の和村商店の手伝いをしている。
腹違いの兄、菊臣が自分に冷たいのは慶のせいだと思っており、
排除する計画を大志と練っている。
兄から貰った雛菊の髪飾りを付けている。
↓
「人間関係:田舎/変わり者×理解者」
「場所:村はずれ/秘密の洞窟」
↑
■PC5:鈴鹿大志(すずか たいし)
男/16歳 志緒の双子の弟。村の儀式では熊神屠殺の役目を負う。
家を嫌い、村はずれの洞窟によく篭もっている。
実の姉志緒とは秘密の恋人であり、志緒を縛り付け辱め続ける慶を憎み、
殺害する機会を雛菊と一緒に伺っている。
↓
「人間関係:秘密の恋人/兄妹・姉弟」
「動機:捨てたい/お腹の子を」
↑
■PC1:鈴鹿志緒
【第一幕/一巡目】
■PC1:鈴鹿志緒【確立】
秋の終わり、いつもと変わらない村の中、いつものように家にいない弟を探す。
【ポジティブ】出かける大志を無事に見つけて、相談がある、と子供の話を打ち明ける。
【ネガティブ】大志に行きあたらず、村の外と通じる橋まで行くと橋が落ちてるのを発見。村が孤立した。
⇒ネガティブ
いつも通り姿の見えない弟を探していた志緒は、村はずれで吊り橋が落ちているのを発見する。
そこは村と外とを結ぶ唯一の経路。村は完全に孤立してしまった!
元々老朽化していた橋だったが、志緒はそこに何者かが切断した痕を見つけたのだった…
鈴鹿志緒:(弟を探して村の中、あちこちを歩いて回る。結局は見つけられないままたどり着いたのは、村にある吊り橋。大分老朽化しているもの)
鈴鹿志緒:「まさか、外に出たりは…」
鈴鹿志緒:(ずっと浮かべていた、どこか思いつめた表情のまま橋の向こう側を見ていた視線が、違和感を覚えて橋を見て。気づいた。 ——橋が、落ちている事に。)
鈴鹿大志:(大志が半ば住み込んでいる洞窟は橋を渡らずに川を山へ遡って行った方向にある。何か気分が変わって村の外に出ているのでなければじきに家に戻っては来るはず)
鈴鹿志緒:(つかんでも手応えがない橋の手すり代わりの縄を手繰れば、千切れたのではなく、切断された跡が確認できる。驚いたように手を離せば、へたりと地面に落ちた縄をしばらく眺めた後、異変を誰かに知らせるべく踵を返して橋近くから立ち去っていった)
鈴鹿志緒→黒ダイス→和村菊臣(黒1)
■PC2:慶【確立】
熊としての寿命を感じはじめた今日頃。体はだるく痛み、そろそろ自分の命も長くないだろう。
そんな中で思うのは、小さい頃にお世話になった真雛のこと。思えば真雛と幼い菊臣と暮らしたあの頃が、自分が唯一人間であった時間だ。
何故真雛はいなくなってしまったのか知りたい。それがわかれば菊臣と雛菊の関係も変わるだろうか。
橋が落ちた、という知らせを受けて志緒と橋を見に行く慶であったが…
【ポジティブ】菊臣の母、謎の失踪を遂げた真雛の付けていた白い貝殻の小さな耳飾りを見つけた。
【ネガティブ】対岸に橋の様子を見に来た余所者たちがいた。熊の姿の自分を指差し、化け物だ!と騒ぎ出した。
⇒ポジティブ
志緒の知らせを受け、橋の様子を見に来た慶はそこである物を発見する。
白い貝殻の耳飾り。それは昔謎の失踪を遂げた菊臣の母、真雛の物であった。
切断された橋。傍に落ちていた耳飾り。
橋の傍で慶と志緒は心をざわめかせる。
慶:(元々老朽化した橋ではあったが、この切り口は間違いない。志緒の言う通り何者かが切断したものだろう。)
慶:(一体誰が?何の為に?)
慶:(思案する視界の中に更に気になるものを見つけた。)
慶:「これは、真雛の」(白い貝殻の耳飾り。16年前に姿を消した彼女の持ち物だ。)
慶→白ダイス→鈴鹿大志(白1)
■PC3:和村菊臣(黒1)【確立】
一方その頃和村家では、菊臣が謎の体調不良に見舞われていた。
薬を取りに台所へ行く菊臣。そこで家族の噂話を耳にする。
「雛菊が鈴鹿神社の双子の息子の方の名前を口にしてたのよ。真雛さんみたいになったらどうしましょう」
「もう忘れろ。真雛の件は鈴鹿神社に全てお預けしたのだ」
鈴鹿神社に一体何が?怪しんだ菊臣は神社へ向かおうとする菊臣だったが…
【ポジティブ】鈴鹿神社に何がと具合が悪いまま店を抜けだして神社に向かうつもりが、ちょうど妹に見つかってひとまず引き止められる。
【ネガティブ】誰の目に留まることなく抜け出して、神社に向かってしまう。
⇒ポジティブ
妹の雛菊と遭遇。
兄の体調を心配する雛菊。菊臣は父と養母に素っ気ない態度を取り自室へと戻る。
和村菊臣:「……鈴鹿神社?」(聞こえた単語を乾いた声で繰り返す。吐き気を堪えるように鳩尾に拳を強く押し当て、良心に気づかれないように足音を忍ばせて店の方へ一度戻る)
和村菊臣:(店を無人にしたまま抜け出そうとしたところで、ちょうど人影が目の前に現れる。視線を向けると、見慣れた妹の姿がそこにあった)
和村菊臣:「——……」(何か言いかけて、頭痛に顔が歪む。額に浮かんだ冷や汗を雑に拳で拭って)「……別に」
和村菊臣:(覗き込む視線から逃れるように顔を横へ逸らして)「……大したことない」(顔色は悪く、鳩尾のあたりを片手で強く掴んでいる)
和村菊臣:(引っ張り込まれると逆らうことが出来ないくらい弱っている。親を呼ぶ背中を朦朧としたような視線で見て)「……のように」(ほとんど無意識に小さく呟く。何と聞き返しても、なんでもないと答えるだけ)
和村菊臣:(出て来た父と義母には酷く邪険でそっけない態度を取り、ひとまず自室に引き取った)
和村菊臣→白ダイス→和村雛菊(白1)
■PC4:和村雛菊(白1)【確立】
体調不良の兄を想い世話を焼く雛菊。
自宅への帰り道、他にも具合の悪そうな人を何人か見かけたことを思い出す。
窓から外の様子を窺うと、橋が落ちた知らせで村は徐々に混乱している様子。
そこでふと閃く。今なら熊をどこにも逃がせないので討つチャンスなのでは?
話し合いをするべく雛菊は大志のいる秘密の洞窟へと向かった。
【ポジティブ】洞窟の大志に会いに行く。今なら熊をどこにも逃がせないので討つチャンスなのでは?と話し合う。
【ネガティブ】洞窟に向かう途中で後ろから謎の人物に殴られ、意識を失う。
⇒ポジティブ
村はずれの秘密の洞窟で二人は話し合う。
体調不良の人間が増えれば志緒の命が危ないかもしれない。
やるなら今夜だ。
大志は雛菊に志緒と熊を引き離すよう頼み、雛菊へ小刀を手渡すと、自身は猟銃を手にするのだった。
鈴鹿大志:(ここ最近急に冷え込んできた村だったが、170cmほどの高さのある洞窟に足を踏み入れると空気が少し暖かい。奥の方に火鉢の明かりが見える)
鈴鹿大志:(枯れ枝で隠された入り口を入って5メートル程のところ、どこかから運び込んだらしいガラクタや紐で縛られた包みや段ボール箱や布を被せられた何かわからないものに囲まれて大志がいる)
鈴鹿大志:(洞窟の奥は人一人がやっと這って入れそうな細い穴があり、そこから時々隙間風が入る)
鈴鹿大志:(胡坐を掻いて磨いているのは斧。それを地面に置くとやっと相手を見上げて)「……もう日が暮れるだろ」
鈴鹿大志:「橋が」(瞬いてからじっと目を瞑る)
鈴鹿大志:「……寒くなってから、この村はますますおかしくなったな」
鈴鹿大志:「狂ってるからなみんな。雛菊は調子、どうだ?…元気そうだな」
鈴鹿大志:「予定が狂ったな…でもやるなら今夜だ。少しずつみんな具合を悪くしてる。伝説の病かどうかは関係ない。病が流行ればシオは生贄になる。村のやつらが止めてもきっと自分から言い出す」
鈴鹿大志:「お前には熊とシオを引き剥がして欲しいんだ。邪魔をされないように」(ごそごそと奥から長い包みを取り出す。布を開くと中に入っているのは猟銃——)
和村雛菊→白ダイス→鈴鹿志緒(白1)
■PC5:鈴鹿大志(白1)【確立】
雛菊と別れた大志は着々と準備を整えていく。
猟銃を手に洞窟を出ると、まずは川沿いを下り、橋の近くの木々の足元の枯葉に火をつけた。
火は燃え上がり、村人の大部分は消火の為に橋の方へ集まっていく。
村人が村の中心を離れたのを見計らい、熊を討つべく大志は神社を目指す。
【ポジティブ】神社で志緒と熊を発見してタイミングを見計らって熊を狙撃
【ネガティブ】神社に向かう最中に熊のようなものと出会い戦闘に
⇒ネガティブ
大志は神社への道の途中、何者かの気配に阻まれる。
人よりも大きな何かの気配。人ではない。暗闇の中でぼんやりと灰色に見える姿はあの熊でもない
大志も猟銃を構えるが、大きな何かが覆い被さって来る。
鈴鹿大志:(あれから数時間経過し、風に乗って森火事を消火するべく川の水を汲み上げる村人の声が流れて来る。火の勢いによってはぐずぐずしていると自分も焼けてしまう。姿勢を低く低木に身を隠しながら神社へと向かっている最中、誰かの気配を感じる)
鈴鹿大志:(人の気配だと思ったが人の気配にしては大きなものに見える。猟銃を構え、息を殺すと同時に相手の足音もこちらの気配を伺っているように止まる)
鈴鹿大志:(何かが見える。人ではない。暗闇の中でぼんやりと灰色に見える姿はあの熊でもない)
鈴鹿大志:(安全装置を外すと同時に、自分の上に大きな何かが覆い被さって来る)「—————!!」
(銃声が、神社から程近い森の中から響き渡った——)
鈴鹿大志→黒ダイス→慶(黒1)
【第一幕/一巡目終了】
あらすじ協力:ミコシバ@mikosibayeah、おぐら@dorirucha
・RP部分は編集が入っています。
・PC4のRPはPL意向により抜いています。
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