【まとめ編|本編】生理不順の無い元気な30歳働き盛りが円錐切除手術をうけた話
円錐切除手術は15〜30分で終わる簡単な手術ですよ。と聞いていましたが。めっちゃ大変やん。が一番の感想です。
本編は実体験中心です。詳細のパートは別途更新予定
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▼生理不順の無い元気な30歳働き盛りが円錐切除手術をうけた話
・まとめ編|前段:知っておきたい話
・まとめ編|本編:実体験編 :←この記事
・情報収集編|わからなくて怖いを無くしていこう
・子宮にまつわる検診編|痛いの?
・過去の検診・高度異形成発覚編|症状ほぼなし
・入院準備と手術の実体験|正直怖くて半泣き
・術後編(翌日〜2週間)|貧血にご注意
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↓前段はコチラ
現在、2021年7月29日 円錐切除手術が終わって検査結果待ち。
【診断内容】子宮頸部高度異形成(前がん病変)
【検査結果】頸部細胞診AGC,頸部組織診腺侵襲を伴うCIN3/H-SIL・CIN2/H-SIL・腺上皮に異形成無し
詳細はコチラ
▼クリニックでの異形成発覚・診断
21年の1月に仕事の関係で引っ越し、新しいクリニックで受けた子宮頸がん検診で引っかかりました。
過去に軽度異形成/HPV16型が検出された経験もあり、(20年7月に受けた時は異常なし)また軽度異形成が見つかったのかな〜程度に思っていたのですが、なんと細胞診の結果はAGC(異形成腺細胞の疑い)でした。
腺細胞での異常は中々ないそうで、約20%しかいないそうです。ちなみに子宮頸部の奥(頸管といわれる部位)※最近は増加傾向にある
クリニックの先生曰く、腺系の異常は奥の方なので見つかりにくい。詳しく調べる必要があるとのことで精密検査/組織診となりました。(疑わしいところを切って採取するやや痛いやつ)
見つからずに子宮腺がん直行パターンもあるので、今回本当に見つかってよかったねと言われました...
組織診の結果は通常2週間で出るのですが、3週間以上かかってやっと出ました。何やら判定が難しかったようで色々検査をしてくださったようです。
結果はCIN2/H-SILと一部CIN3/H-SILを疑うという診断でした。(↓実際の診断報告書)
結果を待つ間に散々調べ、ビビり倒していたので心構えはできていましたが、実際にCIN3(がんの一歩手前)と言われると結構キツかったです。
大きい病院を紹介され、改めてそこでの検体の再診とそれを踏まえて手術をするかどうかの判断をしてもらうこととなりました。
◎一人で抱えないようにして下さい
AGCの診断を受けてから精密検査結果を待っている3週間がめちゃくちゃ怖かったです。むやみやたらに話すものでもないですが、できれば信頼できる友人・家族・パートナーに話しましょう。その時に距離の近さで判断するのではなく、自身の怖い気持ちを真っ直ぐ受け止めてくれる人がいいと思います。考えても仕方ないでしょ!ということは本人が一番わかっているので「怖いよね。」とただその話を聞いてくれる人を探しましょう。
◎言われる方もどうしていいか分からないので、自分からこうしてほしい!とお願いする
私の場合、友人や家族に報告して、その時は心配されるのもなんだか悪い気がして「大丈夫!まあ結果待つわー!」という感じだったのですが、パートナーに話した時は受け止めてくれるとわかっていたのでわんわん泣きました。そのパートナーも3日に1回ぐらい言われるとさすがに「考えても仕方ないよ」と言っていましたが、その時は「それは十分わかってるしやろうと思っているけど、ふと怖くなってしまうのは仕方ないから受け止めきれない分を一緒に受け止めてほしい」と伝えました。
なんでわかってくれないの!ではなく。相手にわかって欲しいことを伝えるのって本当に重要だなと身に染みて感じました。話すからにはその思いやり大事。
もっと診断内容が知りたい方はコチラ↓
検査結果について何それ用語がマジでわからん。となった人は以下から色々調べてみてください。↓
▼総合病院での診断と手術
総合病院の予約が取れたのが約2週間後。組織診でAGCという結果を聞いてから約1ヶ月後の受診でした。そこで検体を渡してまた検査へ。想像以上にめちゃくちゃ時間がかかります。(検体を渡すタイミングで私の場合子宮体がんの検査も実施しました)
◎お医者さんは変えていいが時間がかかることを知っておく
普段のクリニックの先生がなんとなく合わないと思っている人は思った時に変えた方が良いです。でないとこういう時に不信に思って変えることになると、そこから再検査で2週間以上待つことになります。普段からの通う医者探し重要です!
検査の結果はCIN3疑い→確定という結果でした。腺侵襲を伴うCIN3/H-SIL・CIN2/H-SIL・腺上皮に異形成無し(↓実際の診断報告書)
ー前の結果も踏まえて改めて新しい目で見てねという検査に出されます
結果がそこまで変わらずでも、別の人にもう一度確かめてもらうとかなり納得します。
CIN3ということは放っておくとがんになる確率がかなり高いため、円錐切除術という手術を提案されました。子宮頸部その名の通りを円錐型に切り取る手術です。これは切り取った部分をさらに検査するという精密検査の役割も担っています。
◎遠慮せず聞く・聞きたいことを決めておく
いちばん気になることは、この手術の後に妊娠・出産できるのかということでした。そちらはYES。ただし早産や流産の可能性が上がるということでした。個人的には子供は欲しいものの、自分命を失うリスクを下げる方が断然大事というスタンスでしたので手術一択でした。
妊娠・出産についてはみんな気になることなので、丁寧に教えてくれます。が、この手術いつまで入院するの?術後は?実際問題パートナーとの性生活はどうなる?というところは聞かないと詳しくは教えてくれません。
後で聞こうと思ってもなかなか聞けないので、手術を決めた時に気になることは聞いてしまいましょう。
★円錐切除術後の行動制限確認リスト:医師や術式によって違うので必ず聞いて下さい
・入院の期間:3日(手術自体は30分)
・仕事復帰:退院後すぐ※仕事できますが出血リスクあるので2週間後がおすすめ
・お風呂(湯船):約1ヶ月後(術後診断次第)
・性行為:約1ヶ月後(術後診断次第)
・飲酒:特に制限なし※出血怖いので自主規制1ヶ月
◎結果を聞く前に手術をするか否かを決めておく
ある程度調べれば上記のことは出てきますので、当日答えられるようにパートナーや家族と相談しておくのがおすすめです。なぜなら時間がかかるから!
この後手術の日程決めをしましたが、総合病院の忙しさ&自分の休めるタイミングを照らし合わせると1ヶ月後の手術となりました。
▼手術準備
手術が決定すると、私の場合は当日に手術前検査を実施しました。(2時間くらい)また、日常使っている薬は一部ストップがかかりました。
◎手術前検査・手続きが面倒
見ていただけばわかるのですが、健康診断+αの内容です。病院によってはもっとかかるんだろうなと思います。(しかも今はコロナ禍なので逼迫している病院は尚更大変だと...)
入院案内については主に入院・手術の準備物,病室(個室or○人部屋),医療補助制度について,コロナ感染検査の説明でした。
◎準備物多いので気合入れて下さい
使わなかったものもありますが、確実にあるといいものは普段を思い出すことができて落ち着けるものです。私の場合タオルがいい仕事してくれました。あとは意外と寒い時を考えてゆるっとした羽織りもの(私は持って行けませんでした)
大体大きめのリュックにパンパン。帰りのことも考えると紙袋にいくつか入れると良さそう。という感じでした。
詳細は>>手術編 :8/2掲載予定
▼円錐切除手術・入院
◎たくさん説明してくれる
入院のルール・退院後の生活・手術のスケジュール・手術や麻酔について説明してくれます。この時にわからないことはどんどん聞きましょう。ただ説明はざーーーっと過ぎていくので、読んでからわからないことがあったら聞きましょう。不安はできるだけ取り除く!が大切。
↑手術スケジュール
↑腰椎麻酔による手術について
このほかにも実際の写真を使って手術室や体勢の説明をしてもらいました。わかりやすいし怖がらないでいいよ。と女神のような優しさでした。
◎初日から痛い
何が痛いかというと点滴の針がめっちゃ痛いです。風邪をひいた時の点滴とは違い、手術時に輸血の必要があったときも耐えられるような針なので割と太いし長さ3~4センチ(目測)ぐらいあります。刺す時もまあまあ痛いですが、入院中入りっぱなしというのが地味に辛いです。あと私は肌が弱めなのでこの貼って止めている部分がすごい痒いです。
↑点滴入れる前
↑点滴入れた後(生々しいのでうさちゃんのスタンプで隠しておきます)
入院中暇だし本読んでipadで色々〜とか思ってましたが、点滴のせいで動く気起こりません。
あと流れ込むとめっちゃ寒いので夏でも長袖のゆるりと羽織れるものがあるといいと思います。なんかこれだけで怖くてソワソワするので、看護師さんとコミュニケーションを取ることをおすすめします。初日で仲良くなっておくと、手術当日の安心感が違います。
◎手術前は想像以上にビビる
手術の1時間前の手術着に着替えてからは想像以上にビビります。
↑マジックテープで剥がせるようになってる
↑血栓防止用の着厚靴下
あと、ドラマとかだと寝たきりで運ばれていきますが、円錐切除は普通に歩いて手術室まで行きます。シュールです。
◎知ってると知らないとで心の準備レベルがまるで違う
いざ手術室にいくのですが、この時本当に事前にどんな場所か写真を見せてもらってよかったなあと思いました。自分で手術台に上がるのマジで緊張します。当日イメトレするのをおススメします。
◎手術正直めっちゃ怖いので音楽に集中するか脳内で別のことを考えよう
手術なんて寝てれば終わると思っていたのですが、腰椎麻酔なので意識あります。これ一番びっくりしました。正直めっちゃ怖いです。だって切られるんだもん...
流れ:手術台に上がる→点滴・血圧計とか準備→腰椎麻酔→麻酔かかっているか確認→円錐切除術→帰るベッドに移動
切るのは10分ぐらいと言われても怖いもんは怖いです。怖さのピークは麻酔かかっているか確認ぐらいでした。手術室では病院によっては音楽をかけてくれています。オルゴールで米津玄師がかかっていて、それに集中するとどんどん落ち着いてきました。(ありがとう米津玄師)
麻酔は皮膚の感覚はずっとあって、身体の中は無って感じです。なので、皮膚を触られる感覚があるので、こんな中切られたら無理。となりますが、実際中の感覚は無いので、ピーピー聞こえて肉が焦げた匂いがしている間に終わります。(焼いて止血する)
この麻酔が意外と気持ち悪くて動けない感じがパニックになりそうになります。過呼吸になったりパニックになったりするタイプの人は事前に言っておきましょう。看護師さんが優しく手を握ったり話しかけたりしてくれると思います。
◎先生と看護師さんは戦友
手術中、意識があるので当然先生と看護師さんの会話や動きが見えます(目の前にシートがかけられるので直視はしないです)。処置が早く済むように全力で頑張って戦ってくれている姿にかなり感動します。そしてもちろん自分の身体なので自分も戦っています。まさに同じ戦いに挑んでいる戦友のような気持ちになります。(そんなことを考えていれば手術は終わります)
手術終了後、色々外したり移動の準備をする中で、帰ったらうなぎ食べたいな〜みたいな砕けた話をしました。全然話してないけど戦友なので、心が通じ合う気分になります。(あと、とった患部見る〜?と言われたので見ておきました。焼肉のホルモンみたいでした)
もっと詳しく知りたい人はコチラ↓
▼手術後
手術後は麻酔が効いているので腰から下は全く動きません。トイレにも行けないので、尿道に管が入れられています。(手術当日は絶食なので固形物は出ないし尿も最小限)
◎麻酔の感覚気持ち悪い
麻酔って動けないだけでしょと思ってたのですが。これがめちゃくちゃ気持ち悪いし怖いです。このまま麻酔が取れなかったらどうしようみたいな恐怖に襲われます。曲げた足を伸ばしたいな〜と思って足を見たら真っ直ぐだった時は衝撃でした。私は3時間ぐらいである程度動くようになりました。
麻酔が合わなくて吐く人もいるようです。これらを考えると手術怖かったけど全身麻酔じゃなくてよかったなあと思います。
◎尿道に入れた管気になるし取る時痛い
麻酔が切れるとそれはそれでお腹が痛くなります。ひどい時の生理痛に似てます。耐えられなければ痛み止めを点滴してもらって下さい。それと尿道に入れている管が気になります。ずーっとトイレに行きたい感覚になります。膀胱炎になったことがある人はその時みたいな感覚です。翌日の朝この管を抜いたのですが、想像より長いです。6センチ(男性と同じなんだそうです...なんでやねん...)。言わずもがな痛いので気合を入れて下さい。その後も尿が出るときにしばらく痛いです。地味に辛い...
手術翌日、診察時に止血のガーゼを取ります。手品で喉から旗が出るマジックあると思いますが、完全にあの感覚です。ちょっと痛いです。
終了すると先生から色々説明があり、次の診察の予定合わせになります。私はすぐ仕事していいよと言われましたが、1週間お休みを取りました。(後に2週間に)
◎腹筋はなるべく使わない・なるべく立たない歩かない・重いもの持たない
定期的にお腹が生理痛のように痛くなり、その後出血する感じです。出血量は生理終わりかけぐらい。ナプキンに少し血がつくかな?ぐらいの量ですが、活動しすぎると出血が増えます。そして出血が増えるとお腹が痛くなりフラフラします。日常生活を手伝ってくれる人がいる場合は最低3日ぐらいは頼りましょう。いない人は前もって1週間ぐらい出なくてもいいような買い物をしておくと良いと思います。
◎鉄分・水分補給しよう
毎日出血し続けるので、貧血の人むけの記事を見たりして対処すると良いと思います。私は鉄の含まれるものを摂取しています(サプリ・食材)。フラフラが少しましになった気がします。
動かないこともあり便秘になりがちになります。そうなると患部を圧迫するのか私はちょっとお腹がいたくなります。水をたくさんのんで便秘解消に努めてください。(こんにゃくゼリーもおすすめ)
◎術後2週間は休みたいところ
初めは1週間にしていたのですが、術後5日目にゼリー状の3×3センチぐらいの血の塊が出ました。色々調べているとかさぶたができては剥がれてを繰り返しながら治癒していくとあるのですが、体験談の中には油断して動いたらそこから大出血したみたいな話もあったので、大事をとって2週間お休みをいただくことにしました。安静にしているので現在は8日目になりますが、やや出血は増えたものの問題なさそうです。
(大出血するとそのまま麻酔なしで焼かれるとか縫われるとか書いてあるので絶対に避けたいところです。)
詳しくは
現在ここまでのため、その後についてはまた更新します。8/19に術後診察を予定しているので、そこで一旦このまとめを終わります!
無事終わりますように。。。
これから受ける方、不安だと思いますがお医者さんと看護師さんを信じていればきっと大丈夫です!
詳しく聞きたい!があればtwitterもやってますので気軽にご連絡くださいね。
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▼生理不順の無い元気な30歳働き盛りが円錐切除手術をうけた話
・まとめ編|前段:知っておきたい話
・まとめ編|本編:実体験編 :←この記事
・情報収集編|わからなくて怖いを無くしていこう
・子宮にまつわる検診編|痛いの?
・過去の検診・高度異形成発覚編|症状ほぼなし
・入院準備と手術の実体験|正直怖くて半泣き
・術後編(翌日〜2週間)|貧血にご注意
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