【音大あるある】音大生に正月休みなんて無い!?苦悩の冬休み
年末年始というと世間はクリスマスに大晦日、お正月とにぎやかなイベントが続き、楽しく遊ぶ人やゆっくり過ごす人が多いと思いますが、音大生の場合は違います。少なくとも僕はそうでした。なぜなら冬はなにかと大事な本番が多いからです...
気合いのコンクール
年末はコンクールが多い時期です。
演奏するために練習をする日々。年末は休めません。
恐怖の試演会
僕の師匠は年末と年始に門下生で試演会(みんなで演奏し合う勉強会)を開催していたので、そのための準備に追われました。大抵まだ間に合ってない途中の曲を披露することが多いので直前は必死になって間に合わせます。そしてそういう不安いっぱいの状態で臨む本番はめちゃめちゃ緊張します。そして大抵痛い目に遭います。別名:死演会。
キャパオーバー必須の実技試験
1月末は音大の実技試験シーズンで、ピアノ科は自分のソロ以外にも他の楽器の試験の伴奏を何人も受け持つことが多く、たくさん曲を仕上げる必要があります。1人1人との合わせ練習やレッスンに付き添ったりするので、1月のスケジュールはエゲつないことになっています。みんなヒイヒイ言います。
満を持す卒業試験・修了試験
大学生4年生、院2年生は卒業のための試験があり、普段の試験より長めのプログラムを用意する必要があります。僕の大学は、学部卒試は30分、院の修了演奏は50分程度でした。集大成を披露する場であり、準備に全身全霊、エネルギーを注ぎ込みます。
人生を賭けた入試
これは音大に入る前、つまり音高生あるあるなのですが、高校3年生になると12月頃からは一気に入試モードになります。合格のため毎日必死に練習するこの時期、冬休みなんて家にこもって練習合宿のようなものです。
ちなみに僕は誕生日が1月18日なのですが、センター試験前日だったため全然楽しめませんでした。更に浪人したためこれを2度やりました。
過酷な思い出が詰まった青春の冬
そんなこんなで、音楽学生に年末年始の冬休みは無いも同然、むしろ休みの分思い切り練習に没頭する集中期間になることが多いのです。いくら好きな音楽でも、人生の懸かった本番への準備は辛いことが多いです。
音高受験時代から音大、大学院卒業まで実に10年間、これまで年末年始や誕生日はピリピリと何かしらに迫られ、我慢しながら過ごしてきました。思い起こすとこの時期はキツかったなぁ。。。
今年はどうなの?
実は今年はフリーランスになって初めての年末年始なのですが、ようやく落ち着いて過ごすことができました。(ジーン)
それで今までのことをふと思い出して、回想に浸っているうちに気づいたらこんな記事を書いていました。(笑)
しかし職業柄、サービス業と似ていて、世間が休みの日や時間に仕事することが多いです。クリスマスはクリスマスコンサートで忙しかったりします。今年はゆっくりできましたが、来年は年末年始イベントなんかで演奏したいなぁ。試験ではないお仕事のステージは楽しいので、それで辛くなることはないです。
頑張れ音大生!
現役の音大生はこれからが勝負の時期だと思います。
僕はまだ修士演奏が1年前のことだし、色々思い出すと本当にキュンとします。
みなさんを応援してます。。。
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